落語と経営:企業診断を読む(2009年4月号)

作成日:2009-11-29
最終更新日:

落語は経営の役に立つか

毎月連載されている、落語と経営を結びつけた記事がある。これは、毎回読んでいる。 落語のあらすじ紹介の2ページと、落語に結びついた経営上の視点を2ページからなる記事である。 落語は面白いが、経営は難しい。(逆かもしれないし、同時に成り立つのかもしれない) 私は経営のほうより落語のあらすじを好んで読んでいる。

さて今回の「疝気の虫」は私でも知っている噺である。しかし、もりそばに唐辛子は掛けない (かけそばには掛ける)。だいたい、もりそばに掛けている人を見たことがない。 それはともかく、記事には、薬研堀の唐辛子屋が金を出してこの楽具を作らせたという説があるそうな。 薬研堀は両国付近、と説明されているが、補足しておく。 今の両国は、国技館のある両国駅付近およびその南北を表すが、隅田川の東に限られる。 薬研堀は隅田川の西にあるが、これは昔、両国という地名が隅田川にかかる橋の東西を国に見立てて付けられたことから、 当時の両国は隅田川の東西両方を指した。 ちなみに、清水幾太郎によれば、以前、唐辛子屋のある一体は薬研堀という地名だったが、その後両国になり、 現在は東日本橋という地名になっている。もっとも、薬研堀商店街などのような固有名詞としては残っている。

私の勤務先が両国にあるので、薬研堀あたりを散策することもあるが、唐辛子屋に行列ができているのを見る。 こんどそんなときがあれば、この疝気の虫を思い出すと面白いだろうな。

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MARUYAMA Satosi