企業診断を読む(2004年2月号)

作成日:2004-02-01
最終更新日:

IT経営 キーワード&ニューワード

RFP (Request for Proposal)と 要求定義(Requirements Definition)について記載されている。 どちらも一癖ある内容であり、それぞれの意味を深く掘り下げるとなると大変である。

要求定義について多少補足する。この項で、<開発者の側は「要件」と呼ぶことが多い。> と記載されている。この一言は意味深長である。なぜユーザーは「要求」であるのに、 開発者は「要件」なのか。これについて、ある方がこのように言っていた。曰く、 「要求」はユーザーの勝手でわがままな欲求であるのに対し、 「要件」はシステム化され筋の通った必要十分条件になっているべきだから、というのである。 ここにユーザーと開発者の差を見ることができる。

現場にいる者は、この差にいつも悩む。ある開発者などは、 「ユーザーの意見を聞き、システムに反映させるなどもってのほか、 開発者は自信を持って、使えるシステムを提供すべき」と強硬に主張している。 これは極端な意見だと思う。しかし、ユーザーはコンピュータで何でもできると思い、 開発者に頼めば何でも実現できると思っている。 だから、ユーザーのこのような意見をわがままと感じるのならば、 開発者が割り切るのもやむを得ないだろう。

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MARUYAMA Satosi