企業診断を読む(2004年1月号) |
作成日：2004-05-16 最終更新日： |
ITSSP と ITSS について解説されている。
ITSSP は IT Solution Square Project の略である。 経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によりプロジェクトで、 情報技術(IT)により、戦略的情報化を中小企業に対して推し進め、投資を促すことにより、 中小企業を活性化させようとする企てである。この活動の一環として、 IT コーディネータ制度がある。ITSSP のページもある。
ITSSP はプロジェクトである。だから、期限があるはずだ。しかし、上記のページではわからなかった。 具体的な支援の中身に、RFP の作成支援があるようだ。しかし、RFP そのものは、 ひな形としても見えているかわからない。ひょっとすると関連資料にあるかもしれないから、 後で見てみよう。
もう一つの ITSS は、ITSSP から終わりの P を抜いただけだが、中身は別物だ。 ITSS は IT Skill Standard の略で、IT スキル標準あるいは IT スキルスタンダードと呼ばれる。 こちらも経済産業省が発表したもので、各種 ITサービスに必要な能力を体系化した指標である。 IT に関する分野を示し、その中でレベルを７段階設定している。 IT 技術者がどの分野で、どのレベルかを把握し、 どのようなことを行なってレベルを上げていくのか、資料が提供されている。
これを受けて、IPAが ITスキル標準センターを、 また民間が ITSS ユーザ協会を設立した。 それぞれ活動を行なっている。
いざ使おうとすると、公開されている範囲を見る限り、 特定の分野、たとえばプロジェクトマネージャーなどは資料が鬼のようにあるので、 なかなか使いこなせないだろう。 一方で、別の分野、たとえば教育関係のプロフェッショナルに関しては、まるで資料がない。 まだまだやるべきことはある。 そして、それぞれの個人や組織に合わせて、さまざまな要素を取捨選択しないといけない。
おまえはいったい、どの分野でどのレベルなのか、と聞かれると、 どう答えていいかわからない。これは自分にとっての問題である。
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