企業診断を読む(2003年12月号)

作成日:2003-11-27
最終更新日:

シリーズ 挑戦する経営者

エッジ株式会社代表取締役社長の堀江貴文氏へのインタビューである。 氏の発言はすっきりしている。中でも、「社会貢献もお金で考えればいいんです。 お金をもうけて、投資家に利益を還元することが企業の軸です。 従業員とか、顧客とか考え出すと軸がぶれます。」このあと、 自社の株を買うよう勧めている。

なるほどと感心した。しかし、私はここの企業の株主になることは考えていない。 金だけでは測れない規準がもっと大事だと思っている私は、こうはっきり言われては、 拒絶感情を抱いてしまったからだ。

では、ここの製品を買うこと、ここの事業に協力することも考えていないのかといえば、 そうではない。なぜなら、あのマイクロソフト社に戦いを挑んでいるからだ。 実は、この会社、何をやっているか全くわからなかった。しかし、インタビュー記事を読み、 多くの事業を手掛けていることが分かった。その中で、 ここの株主が重要であると見ているのは、そして私も応援したいと思っているのが、 Lindows OSの日本での独占販売権をこの会社が取得したことである。 わたしはビル・ゲイツが嫌いだから、マイクロソフト社のWindowsに対抗するソフトウェア、 Lindows OS を発売するのはなんといってもうれしい。 堀江氏曰く「他企業が勝つのは無理だと思っているような戦いを挑むことは、 すごく価値があることだとあらためて思い知らされました」。その意気やよし。 場合によっては、Lindows を買おう。

市民起業家という生き方

堀江氏へのインタビューの直後に、この連載記事があった。こちらは、 「利潤優先ではなく、地域社会への貢献を追求する」仕事や働き方の読み物である。 そして私はどちらかというと、こちら方面の記事が読みやすい。

この記事では、「スローワーク」の概念が紹介されている。 ひきこもりの若者に高齢者絵画の仕事を任せたNPOの事務局代表が、 「お年寄りに評判がよくて(後略)」といっている。 そして、「スローは才能なんだ」ということに気付いたという。

私も仕事の遅いことでは定評がある。おまけに、出来が良くないことでも人後に落ちない。 そして、隠居を夢見ている。しかし、まだその歳ではない。また、 引きこもりもしていない。まだまだ、働かなくてはいけない。 私は、どのような仕事をすべきなのだろうか。悩みは尽きない。

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MARUYAMA Satosi