企業診断を読む(2003年2月号)

作成日:2002-12-14
最終更新日:

都道府県等中小企業支援センターのマネジャー業務を振り返って

坪野克彦氏が、2000年8月から2002年3月まで、 和歌山県中小企業支援センターのマーケディングマネージャーとしての諸活動を、 問題点も含めて述べている。

氏によれば、窓口業務で最も多くまた喫緊の課題は金融相談であったという。 私はまだまだかけ出しであり、現場は大変なことを思い知らされた。

その他、氏が携わった事業として、事業化可能性調査事業の構築、 ベンチャー企業の異業種交流会の設立が熱い語り口で述べられていた。

また、問題点と提言も官僚機構の弱点の核心に切り込むもので、読みごたえがあった。 氏は着任3年間は活動しようとしていたが、2年弱で離任したとある。 その理由は明らかにされていない。 私は、支援センターの官僚制に嫌気がさしたゆえの離任であろうと勘ぐったが、 これは思い違いで、単に契約満了を迎えただけだったようだ。

そして、私は最後の文に励まされた。以下引用する。

起業支援に関して、いい仕事を残せば、時間はかかるかもしれないが、 必ずそれを正当に評価する人や組織が出てくる。(中略) あとは、実績と評価と仕事の連鎖が、その人の価値を高める起爆剤となる。 それを信じて頑張ってほしいと思う。

坪野克彦氏のホームページも参照してほしい。

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MARUYAMA Satosi