企業診断を読む(2003年1月号) |
作成日:2003-11-30 最終更新日: |
ITガバナンス、CIO、COBIT のそれぞれが説明されている。 それぞれ最近注目されていることばである。それぞれ、考えてみたい。
ITガバナンスということばができた背景には、ITで何をやっているのか、 どれだけの効果があるのか、はっきり把握できていないということが問題になっていた、 ということがある。 そして、ITに関する目配りを表すことばに、ガバナンスということばをもってきたところが、 どこか不思議である。 おそらくは、コーポレートガバナンスがあってこそのITガバナンスであろう。 その、コーポレートガバナンスがなくては、ITがいくらがんばっても何にもならないのだろう。 当たり前のことである。そして、最近はEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)という、 新しいことばも出てきた。いっていることは、皆同じである。
組織全体のITガバナンスの責任を担うのがCIOである。これもまた、よくわからないことばである。 C?Oということばが、乱発されていないだろうか。?にはAからZまでが入るのではないだろうか。 ひょっとしたら、今はC??Oもあるはずである。
COBITは、前の2つのことばに比べたら、認知度は落ちる。しかし、ITコーディネータの活動で、
だいぶこの名前が広まった。この解説では日本語版が待たれる、と書かれている。
その後で、ITECより出版されている。なお、ITコーディネータのケース研修に参加されると、
このCOBIT3マネジメントガイドラインは、もれなくテキストとしてついてくる。早まらないでよい。
COBITに詳しい方によれば、
ひょっとするともうすぐ第四版が出てくるのではないかということである。
また、COBITを理解している日本人は誰もいないのではないか、ともいっている。
使えるところだけ使えるように、つまみぐいすればいい。なお、COBITの元締であるISACAは、
http://www.isaca.org/である。ここに行くと、自分の情報をある程度開示することを条件に、
COBITの大部分のPDF文書を、無料で手に入れることができる。もちろん英語である。
英語に自信のある人は、ぜひお試しあれ。
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