財務・会計

財務・会計

作成日:2000-10-19
最終更新日:

(科目設置の目的)

財務・会計に関する知識は企業経営の基本であり、また企業の現状把握や問題点の抽出にお いて、財務諸表等による経営分析は重要な手法となる。また、今後、中小企業が資本市場から 資金を調達したり、成長戦略の一環として他社の買収等を行うケースが増大することが考えら れることから、割引キャッシュフローの手法を活用した投資評価や、 企業価値の算定等に関する知識も身に付ける必要がある。 このため、企業の財務・会計について、以下の内容を中心に知識を判定する。

(内容)
  1. 簿記・企業会計の基礎
    簿記原理、会計帳簿、決算処理一巡 (試算表・精算表の作成、決算仕訳、貸借対照表・損益計算書の作成)
  2. 企業会計の基礎
    損益計算書(収益の会計、費用の会計)、貸借対照表(資産の会計、 負債の会計、資本の会計)、キャッシュフロー計算書、 企業結合(合併・分割、連結決算)、会計ディスクロージャー、 税効果会計
  3. 原価計算
    原価概念、原価計算の種類と方法
  4. 経営分析
    経営比率分析(収益性、流動性、生産性、成長率)、 損益分岐点分析、利益増減分析
  5. 利益と資金の管理
    利益計画(限界利益と貢献利益、プロダクト・ミックス)、 予算・実績差異分析、資金繰りと資金計画
  6. キャッシュフロー(CF)
    CFの種類と算出(CFの概念、営業CF、投資CF、財務CF) CFマネジメント(フリーCF、運転資金の管理、CF関連比率)
  7. 資金調達と配当政策
    資金調達の形態(内部金融と外部金融、直接金融と間接金融、 自己資本と他人資本、企業間信用、リース)、資本コスト (借入金のコスト、社債のコスト、普通株式のコスト、剰余金のコスト、 加重平均コスト)、 配当政策(配当の種類、配当性向、配当政策の効果) 差異的資本構成(財務レバレッジ、モジリアーニ・ミラー(MM)理論)
  8. 投資決定
    貨幣の時間価値と割引キャッシュフロー(DCF)、 投資評価基準(回収期間法、会計的投資利益率法、内部収益率(IRR法)、 正味現在価値(NPV)法、収益性指数法)、不確実性下の投資決定
  9. 証券投資論
    ポートフォリオ理論、(ポートフォリオのリスクとリターン、 効率的ポートフォリオ、最適ポートフォリオの選択)、 資本市場理論(資本資産評価モデル(CAPM)の理論、指数モデル、CAPMと財務決定)
  10. 企業価値
    株価の算定(割引配当モデル、株価収益率、株価純資産倍率、 株価キャッシュフロー倍率)、 企業価値評価モデル、 (割引超過利益モデル、割引キャッシュフローモデル)、 企業合併・買収における企業評価 (収益還元方式、純資産方式、市場株価比較方式)

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MARUYAMA Satosi