2007年度 中小企業診断士一次試験問題 |
作成日:2008-01-20 最終更新日: |
一次問題については、統計の問題を見て文句をつけるのが恒例行事である。 そのなかで、経営情報システムの第23問を見てみよう。 問題はここには掲げない。 過去の問題などを見てほしい。 設問は、クロス表の検定である。
これも AIC を使うのが楽だ。その内容は、 独立性の判定を参照されたい。
こちらでも説明している通り、要因の自由度が1である、という選択肢ウが正しい。
次の問題である。
傾向変動のある需要系列の予測モデルとして、最も不適切なものはどれか。
ア 自己回帰モデル イ 指数関数モデル ウ 多項式関数モデル エ 直線モデル
よく考えればアであることは確実なのだが、 自己回帰モデルを拡張すれば傾向変動もとりこめることから、 ア以外のどれかと思い込んでいた。
素直な問題にするなら、「周期的に変動する需要系列の予測モデルとして、最も適切なものはどれか。」 とすればよい。答は同じ、自己回帰モデルである。
なお、傾向変動の需要系列の予測モデルとして、多項式関数モデルで近似するのは、 あまり望ましくないと私は思う。なぜなら、 直線モデルはもちろん、指数関数モデルではその意味が明らかであるのにたいし、 多項式関数モデルは単に曲線を当てはめただけに過ぎず、モデルとしての意義付けに劣るからだ。
まりんきょ学問所 >> 中小企業診断士(休止中)勉強の部屋>> 試験問題>> 2007年度中小企業診断士一次試験問題