2004年度 中小企業診断士二次試験問題

事例IIを見て

事例IIは、ペット用品専門の小売店に対する診断及び助言である。 合格に値する答案を書くことは難しい。 だから、非模範解答を考えてみた。 この場合の非模範は、試験に合格するという目的の模範に非ず、ということである。 内容に関してはごく正当であり、あらゆるペット用品専門店がこの解答例であってくれればと切に願っている。

正当なんてとんでもない、過激である、と批判する人がいるかもしれない。しかし、 私の知り合いのある人が解答例を作ると、もっと過激になるだろう。

みなさんには、この解答例のどこが模範でないかを考えてみてもらいたい。それは、 合格するための解答を作ることにもつながるだろう。 字数制限、用語の統一等、最低限の配慮も無視している。

なお、問題と設問については、各自適当な手段で入手してもらいたい。

第1問

収益の悪化に対応するため、品揃えを犬用品のみとし、他者への配慮の高い商品のみを取り揃える戦略とする。 伸縮する引綱など顧客の要求が高いものでも、他者に迷惑をかけ危害を与える恐れがある欠陥品は扱わない。

第2問

設問1

同業他社によるマス媒体を駆使したブランド戦略で知名度に劣り、B社ブランドが顧客に浸透しない。

設問2

(メリット)

好感度増加に伴うB社への信頼感の増大
ウェア売上増加に伴う利益率の向上

(デメリット)

飼い主とペットの一体感から生じる他者軽視
品揃え拡大に伴う管理工数の増大

第3問

対面販売により、飼い主のペット飼育に関する安易な姿勢を厳しく諫めることができるた め、飼育者と近隣住人との良好な関係を結ぶ手助けが可能である。

第4問

会員カードの発行は、その目的を明確にし、得られるメリットが管理工数を上回ると判断 したときに実施すべきであり、現在はカードに頼らず顧客にペットの躾を喚起すべき。

第5問

設問1

ペットの躾が大事であることと、近隣に迷惑をかけないことが重要であることを、インターネットのもつ広域性 と即時性を活用して、飼い主に啓発するとともに、対応する商品を紹介し販売することが可能である。

設問2

掲示板にて、ペット飼育の不断の努力がいかに困難なものであることを、ペットを忌避する者からの意見として 取り入れ、飼い主たちとの真剣な議論を経て、安易な気持ちで飼育する者を減少させ、住みよい環境を築く。

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MARUYAMA Satosi