ディオバン論文ねつ造疑惑について、 6月26日の毎日新聞の報道によれば、ノ社の社内調査結果から、 患者データを最終的に分析する主任研究者が、試験途中でデータを見られる状態だったことが、 判明したとのことです。
患者データは、委託業者が管理する「データセンター」に集積され、表向きは大学側から切り離されていた。 しかし、主任研究者には毎月、業者からCD−ROMなどに記録されて途中経過のデータが送られていた。 研究室のパソコンからインターネットで接続し、閲覧することもできる状態だった。
PROBE法(最後のBEはblind end-point)で比較試験をしたと、方法で高らかに宣言しておきながら、 主任研究者が目隠しを外していたわけですから、もうそれだけで論文の価値はないでしょう。
ノ社だけをたたくのはもういいでしょう。 こんなにも早く、方法の部分に嘘があったことを明らかにしてくれたのですから。
今度は、途中経過のデータが送られてきていたのに、 PROBE法だと偽った論文を書いた医者が、疑惑について答える番でしょう。
2013年6月28日の院長ブログ原稿