税理士さんの来られる日を勘違いしていましたので、ブログ記事のアップの順番が前後しました。 今日のブログは、13日、14日のブログに続く３部作の最終話です。
香港が実際に返還された1997年にはバブルはとっくに終わっていました。 バブル崩壊で象徴的な出来事は山一証券の倒産でしょう。 1997年11月24日（月）振替休日の11時半から行われた社長の記者会見を、私は最初から最後まで見ました。
透析病院にいたんです。透析は祝日でもやらなければなりません。 代理を頼まれて、古巣の病院にいました。
透析は、開始時と終了時が忙しいですが、安定してしまえば、医者が呼ばれることはまずありません。 でも、1分間に100mlの血を抜いて洗って返しているわけですから、 何が起こっても不思議ではないので、医師はそばにいなければなりません。
11時半ごろはちょうど暇なころでした。 で、テレビで記者会見を見ていたわけです。
記者たちに、いろいろ質問されても、社長は淡々と答えていました。 会見は30分以上は続いていたように思います。 そして、終了間際、立ち上がった社長は、 「私たちが悪いんです。社員は悪くありません。」と言って泣き出しました。
その日の夜のニュースでも、その後の特集番組でも、 記者会見での質疑応答の場面は流されず、 「私たちが悪いんです。社員は悪くありません。」（涙）だけが、繰り返し報道されました。
最近、「インタビューの98%は東京のPRだったが、最後の雑談がクローズアップされてしまった。」 、と悔しがっていた人がいましたが、どこを切り取って報道するかは、インタビューでの時間配分は無関係のようですね。
2013年5月16日の院長ブログ原稿