第3日曜の検食はいつもミートローフ
香港が返還されると東京の地価が上がるだろうというのが、バブルのきっかけでしたっけ。 世の中が好景気に向かっている25年前の話。
NTT株を持っている医者は、一晩で10万円儲かったなどと豪語していましたが、 私はパークシティー溝の口のローンを支払うため、毎月第3土日、地道に当直していました。
土曜の朝に出勤したら、帰宅するのは月曜日の夜。 救急指定病院ではありませんから、土日の朝夕、全病棟の点滴をして回るのが主な仕事。
なので、前立腺超音波画像関係の論文書きができる、 一石二鳥の当直業務でした。
ただいやだったのが、毎月第3日曜の病院食がミートローフだったこと。 ミートローフは、ひき肉よりパン粉の含有量のほうが多く、 ソースをかけたパンをおかずにご飯を食べているようでした。
ハンバーグなら、表面全体が焼かれていて、少なくとも油がしみ込んでいます。 ミートローフは四角く焼いたハンバーグをスライスしたようなもので、表面に油もしみ込んでいません。
1か月入院し続けている患者さんは少ないでしょうから、 毎月第3日曜がいつもミートローフでも、文句は出ないでしょうが、 私は、ミートローフは嫌いなメニューになってしまいました。
2013年5月14日の院長ブログ原稿