泌尿器科医・木村明の日記


8・9月はシドニーで国際医学会


先週からクリニックの入り口に置いてある、2009年夏号のうろでるプレスは「8・9月はシドニーで国際医学会」というタイトルです。


国際超音波医学会で演題発表のため、8月29日から9月4日まで休診です。

8月29日~9月4日に当院のドアの前で立ちつくす方を少しでも減らすことが目的のタイトルです。

それと、うろでるプレス表紙の下の、院長の汗どっと混むのqrコードは、昔の「うろでるって何?」に戻しました。

うろでるプレスの中身は、ほとんど発表内容と同じですが、

「当院では、開院後3年間の新患8091人のうち732人(9%)が前立腺炎の患者さんで、再診患者を含めた延べ受診患者数19515人のうち2430人(12%)が前立腺炎の患者でした。」

という部分は、シドニーで発表するポスターでは、


としました。アメリカでは1年間に前立腺炎の患者さんが200万回医者を受診している、というデータです。

まずスタートで、前立腺炎がいかにポピュラーな病気か、ということを他科の先生にわかってもらう必要があります。

超音波医学会に参加しているのはほとんどが泌尿器科医以外なので。

でも、Kimura Urology & Skin Clinicで新患の9%、再診の12%を占める病気というのがいかにありふれた病気かを、外人に分ってもらうには

なんで、皮膚科と泌尿器科が日本では一緒になっているのか、の説明から始めなければなりません。

泌尿器科単科のクリニックなら新患の20%、再診の25%を前立腺炎の患者さんが占めるという話に持っていくのは大変なのです。

なので、アメリカのデータを使いました。

前立腺炎の治療費がいかに高額かについても、アメリカのデータを使いました。


I型糖尿病(インシュリンの注射が必要なタイプ)の医療費より高いというデータです。

同じようなデータは日本では出されていないので。
国際超音波医学会で演題発表のため、8月29日から9月4日まで休診です。
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