外装のキズを気にする前に、まず機能・性能面のリフレッシュを行わねばなるまい。
新車で隼を購入し、これまで48000キロ余り走ってきた。この間、走行性能に関わるような部品交換やカスタマイズというのは、プラグ・タイヤのような純・消耗品を除いて全く行っていない。そこで、リニューアル・プランの手始めとして、２回目の車検にあたり足まわりを中心に手をいれることにした。
愛するハヤブサのこと、そのメンテナンスも自分でやりたい！…のはやまやまだったが、素人でこのレベルの整備に手を出せるわけはない。いまの職場に移ってからもっぱらお世話になっている、SBS明治通り店にお願いした。
まず走行距離の影響を一番受けやすい、大きなベアリングは全て交換。前後アクセル・ベアリング、ステム・ベアリング、リンク周り一式、これらは交換してグリス・アップして貰った。（こう書くと簡単そうに思えるが、実はこのあたりに一番工賃がかかっているのだ）
次にサスペンションも相当ヘタってることが予想されたので前後ショックは３本ともオーリンズに交換……できるわけないのでOH（オーバー・ホール）。SBSにて外したショックを、名古屋のショック・スペシャリスト「スクーデリア・オクムラ」に出して貰った。
まず跨った瞬間から気づいたのはハンドルの軽さ。ステム・ベアリング交換の恩恵だろう、車体を傾けたら、タイヤがそっちを向く。なんかスイスイ動いて気持ち悪いくらいだ。
ショック・リンク交換による違いは街乗りでは分からなかったけど、峠ではやけに素直でびっくりした。下りのコーナーなんかで遅めにブレーキをかけて倒しこんでみたけど、わざとフロントに負担かけてるのに、ガタピシしないのだ。（え、普通はしないのか？） あと、高速道路でのハイ・スピードではコーナーで圧倒的に安心感があった。
僕ごときが変化を明らかに感じ取れるということは、本当に違いがあるんだろう。
交換後の印象として、普通に走っている分にはほとんど分からない。停止時に握り込むとブレーキホースの膨張がほとんどないのが分かる。それならと、急停車してリアを上げてみたら、素直に上がりすぎてびっくりした。ほんの数センチ上げるつもりだったのに30センチは上がってたんじゃないかなぁ。何度かやったらすぐ慣れたけど、リア上げは断然やりやすくなった（無意味だな〜）
リアタイヤ交換＆ハブダンパ交換、プラグとエアクリーナ交換、濁ったヘッドライトの交換、あと、時々サボって鳴らない困りもんのクラクションも変えて貰った。納車後にスクリーンとミラーも自分で交換した。
油と水については、エンジンオイルは変えたばかりなので交換せずに、ラジエータ用の冷却水（LLC）だけ交換してもらった。たぶん、４年間で初めて。（恐ろしい…）
タイヤ交換後はいつも、スムーズに倒せるのがかえって気持ち悪い。街乗りで真ん中が減ったタイヤに慣れてるせいか、カクン、と倒れるのが当たり前の感覚なのだが…（はい、ずれてますね）
ヘッドライトは交換して、驚くほどキレイになった。この濁ったライトが最も嫌いなところのひとつだったのだ。もう「白内障」なんて呼ばせないぞっ！
ところでこのライト、オークションで購入した欧州向けあたりの右側通行用の逆カット（ヘッドライトは車用・バイク用問わず対向車側の光軸が低くなっているので、右側・左側通行により異なる）のもので、車検に通るのか心配してたんだけど、無事光軸試験にはパスした。中に小さなポジションライトがついているのがご愛敬。（今度なんかマスコットに変えたろ〜(^^)）
走行50000キロというとそろそろエンジンにも手をいれたら、とのアドバイスも頂いた。
ただ、今回はもう予算を十分にオーバーしてしまったので、次回に譲ることにした。僕のハヤブサはサーキットを走る人みたいにエンジンを高回転まで回す機会は少ないし、今のところエンジンは好調で、異音もないし、ね。
ともあれ、特に足回りをしっかりリフレッシュしたので、安心して隼に乗れるようになったぞっ(^^)
次は、そう、外装…だ。
___PoN___