Short circuit (Get set!)
サーキット走行，して来ました．
そもそも，このど素人バイク乗りがなぜサーキットなのかというと．
単純に，１度はサーキットを走ってみたかった，というのがまず大きな理由．でもそれだけではなく，邪魔の入らない条件（対向車とか，障害物とか，濡れた路面とか）で同じコーナーを繰り返し，試行錯誤しながら走ることは峠とは違った経験になるし，それにサーキットで上級者に走りをチェックして貰えればハヤブサを乗りこなすための近道になるに違いないと思ったからだ．
青空二輪友の会（以下，青空）にはまだ参加し始めたばかりで，ツーリングにも１回しか行ったことはなかったけれど，青空のイベント掲示板でトミン・サーキット走行会の予定を知ると，「とりあえず隼とやれる事はどんどんやってみるぞ！」の精神で，僕は参加に名乗りを上げた．
さて，青空のツーリングの時もそうだったが，事前の準備が悩みのタネ．
まずは服装だが，華々しくサーキットを疾走するライダーといえば，やっぱり皮ツナギを想像する．でもそんなもの持ってるわけがない．僕が持ってる装備（プロテクタがついてるやつ）といえば，例の３シーズン（春夏秋）のジャケットと，メッシュの夏用パンツだけだ．麦草峠の紅葉狩りツーリングよりしばらく経っていたし，ご多分に漏れず集合時間は早朝だ．これでは寒いのは目に見えていた．今度の走行会はサーキットが小さい事もあって服装は問われないことになっていたが（たいていのサーキットでは皮ツナギが必須とされる），やはり転倒のリスクを考えると少なくともプロテクタは身につけておきたい．かといって安月給の所帯持ちの上，金食い虫（ハヤブサ）を飼ってるためウェアの新規購入はあまりにも絶望的だった．
悩んだ末，結局行き帰りはウィンド・ブレーカと，オーバーパンツを履き，サーキット走行時には「寒いセット」でがんばることにした（ウィンド・ブレーカ着たままだとゴワゴワして邪魔だし，オバパンは安物だからスルスルしてニーグリップしづらいのだ）．
こないだ作った隼キャップ．
御台場のアクアシティで，ワンオフもの（大げさ）．
もう１つ心配だったのはタイヤだ．うちのハヤブサは，購入からの8ヶ月で走行約6400kmだったが，もはやタイヤが限界に来ていた（車なら考えられないことだ）．スリップサインが出たのは5000km前後．うぞっ!?と驚き，タイヤの値段を見てさらに驚き（笑），あわててタイヤ交換用にお金を積み立て始めたのだが，走行会前にはそろそろスリップサインが消えかけていた（ただしタイヤの真ん中だけ．はじっこはほとんど新品のまんま(^^;）．
タイヤについては本当に悩んだ．小さなサーキットだしスピードはそんなに出ないんじゃないかとか，タイヤの端はまだ生きてるんだしバンク中は十分にグリップするんじゃないかとか（ど素人にあるまじき不遜な発想），明らかにタイヤを酷使するサーキット走行が終わってから，あるいはあまり乗らない冬を越してから交換するほうが経済的に有利なんじゃないかとかとか（セコすぎる…）．
結局，走行会前々日になり僕はタイヤ交換をすることに決めた．お金はちょいと足りなかったが，カードで買えば翌月払いだから来月の積み立て分を合わせればなんとかなる．やっぱり所帯持ちだし，安全策でいかないとね…．だいいち，不安なタイヤではせっかくの走行会を楽しめないってもんだ．
タイヤは，経済的なことでさんざん悩んだせいもあってややロングライフ気味のタイヤにしようかなーとも思ったが，「…そういうバイクじゃないだろう？」という師匠（R-1000）のご指導でハイグリップタイプにした．銘柄はPirelli社のDiablo．もう１つ上のグレードとしてDiablo corsaという特級品もあったのだが，カゲロウみたいに寿命が短いのと，温まるまで全然グリップしないという冬向きじゃない特性のため，普通のDiabloをチョイスした．
タイヤ交換見たいな〜と思ったけど，ガレージへの立ち入りはあっさり拒否された．せっかく勉強したかったのに，残念．タイヤ交換と一緒にチェーンのメンテもして貰った（これは次からは自分でやるぞ）
作業の様子はガレージの窓からばっちり見えた．
大きなジャッキで吊り下げて，前後輪いっぺんにタイヤを交換の図．
帰り道はすっごく緊張した．新品のタイヤはゴムの劣化を防ぐための被膜のため，これが削れて無くなるまで（いわゆる皮むき）グリップが極端に悪い．さらに，このDiabloもDiablo corsaほどではないが温まるまではグリップが悪いと聞いていたため，おっかなびっくり，雪の上みたいに慎重に運転して帰った．
帰宅してタイヤをチェック．3〜4kmの走行であったが，触れてみるとほんのり暖かい程度でとても温まったとは言えない．まぁゆっくり走ってきたせいもあるだろうけど．皮むきも真ん中が少し削れた程度である．こりゃ，サーキット行くまでに皮むきするのは絶望的だ．…タイヤ交換，早まったかな？
続く
サーキット走行，して来ました．
そもそも，このど素人バイク乗りがなぜサーキットなのかというと．
単純に，１度はサーキットを走ってみたかった，というのがまず大きな理由．でもそれだけではなく，邪魔の入らない条件（対向車とか，障害物とか，濡れた路面とか）で同じコーナーを繰り返し，試行錯誤しながら走ることは峠とは違った経験になるし，それにサーキットで上級者に走りをチェックして貰えればハヤブサを乗りこなすための近道になるに違いないと思ったからだ．
青空二輪友の会（以下，青空）にはまだ参加し始めたばかりで，ツーリングにも１回しか行ったことはなかったけれど，青空のイベント掲示板でトミン・サーキット走行会の予定を知ると，「とりあえず隼とやれる事はどんどんやってみるぞ！」の精神で，僕は参加に名乗りを上げた．
さて，青空のツーリングの時もそうだったが，事前の準備が悩みのタネ．
まずは服装だが，華々しくサーキットを疾走するライダーといえば，やっぱり皮ツナギを想像する．でもそんなもの持ってるわけがない．僕が持ってる装備（プロテクタがついてるやつ）といえば，例の３シーズン（春夏秋）のジャケットと，メッシュの夏用パンツだけだ．麦草峠の紅葉狩りツーリングよりしばらく経っていたし，ご多分に漏れず集合時間は早朝だ．これでは寒いのは目に見えていた．今度の走行会はサーキットが小さい事もあって服装は問われないことになっていたが（たいていのサーキットでは皮ツナギが必須とされる），やはり転倒のリスクを考えると少なくともプロテクタは身につけておきたい．かといって安月給の所帯持ちの上，金食い虫（ハヤブサ）を飼ってるためウェアの新規購入はあまりにも絶望的だった．
悩んだ末，結局行き帰りはウィンド・ブレーカと，オーバーパンツを履き，サーキット走行時には「寒いセット」でがんばることにした（ウィンド・ブレーカ着たままだとゴワゴワして邪魔だし，オバパンは安物だからスルスルしてニーグリップしづらいのだ）．
こないだ作った隼キャップ．
御台場のアクアシティで，ワンオフもの（大げさ）．
もう１つ心配だったのはタイヤだ．うちのハヤブサは，購入からの8ヶ月で走行約6400kmだったが，もはやタイヤが限界に来ていた（車なら考えられないことだ）．スリップサインが出たのは5000km前後．うぞっ!?と驚き，タイヤの値段を見てさらに驚き（笑），あわててタイヤ交換用にお金を積み立て始めたのだが，走行会前にはそろそろスリップサインが消えかけていた（ただしタイヤの真ん中だけ．はじっこはほとんど新品のまんま(^^;）．
タイヤについては本当に悩んだ．小さなサーキットだしスピードはそんなに出ないんじゃないかとか，タイヤの端はまだ生きてるんだしバンク中は十分にグリップするんじゃないかとか（ど素人にあるまじき不遜な発想），明らかにタイヤを酷使するサーキット走行が終わってから，あるいはあまり乗らない冬を越してから交換するほうが経済的に有利なんじゃないかとかとか（セコすぎる…）．
結局，走行会前々日になり僕はタイヤ交換をすることに決めた．お金はちょいと足りなかったが，カードで買えば翌月払いだから来月の積み立て分を合わせればなんとかなる．やっぱり所帯持ちだし，安全策でいかないとね…．だいいち，不安なタイヤではせっかくの走行会を楽しめないってもんだ．
タイヤは，経済的なことでさんざん悩んだせいもあってややロングライフ気味のタイヤにしようかなーとも思ったが，「…そういうバイクじゃないだろう？」という師匠（R-1000）のご指導でハイグリップタイプにした．銘柄はPirelli社のDiablo．もう１つ上のグレードとしてDiablo corsaという特級品もあったのだが，カゲロウみたいに寿命が短いのと，温まるまで全然グリップしないという冬向きじゃない特性のため，普通のDiabloをチョイスした．
タイヤ交換見たいな〜と思ったけど，ガレージへの立ち入りはあっさり拒否された．せっかく勉強したかったのに，残念．タイヤ交換と一緒にチェーンのメンテもして貰った（これは次からは自分でやるぞ）
作業の様子はガレージの窓からばっちり見えた．
大きなジャッキで吊り下げて，前後輪いっぺんにタイヤを交換の図．
帰り道はすっごく緊張した．新品のタイヤはゴムの劣化を防ぐための被膜のため，これが削れて無くなるまで（いわゆる皮むき）グリップが極端に悪い．さらに，このDiabloもDiablo corsaほどではないが温まるまではグリップが悪いと聞いていたため，おっかなびっくり，雪の上みたいに慎重に運転して帰った．
帰宅してタイヤをチェック．3〜4kmの走行であったが，触れてみるとほんのり暖かい程度でとても温まったとは言えない．まぁゆっくり走ってきたせいもあるだろうけど．皮むきも真ん中が少し削れた程度である．こりゃ，サーキット行くまでに皮むきするのは絶望的だ．…タイヤ交換，早まったかな？
続く
6th.Jan.2004