だったん人の踊りの音楽がラクダを刺激してしまったのか? しかしイヤホンは僕の耳直結だし、ラクダに伝わるはずもない。前後左右に振り回され、僕は前と後ろのこぶにつかまっているのがやっと。もう音楽どころではない。 お馬さんより背が高いのである。もし落ちたら・・・ ラクダ引きの少年はむちで叩いてまっすぐ歩かせようとするのだが、もはや手におえなくなり、しまいには手綱を掴んだまま全身引きずられている。 |
コリャまずい。少年が手を離したら、ラクダを制御できない僕の命はここで終ると悟る。 |