スロヴェニアのクリスマス



 日本のクリスマスは、サンタクロースがプレゼントを運んで来てくれますが、
スロヴェニアではサンタさんではなく【デデック・ムラス】と呼ばれる人(?)が
クリスマス・プレゼントを運んでくると言われています。

 このデデック・ムラスの意味は「デデック= おじいさん」「ムラス= 寒さ」で、
英語で「Jack Frost」と言われているものと同じ存在なのです。
つまり冬の寒さ、凍てつくような寒さを、擬人化したものなのです。
その姿は、長いひげのおじいさん。フードのついたコートを着て、もみの木を肩にかついでいます。
そのデデック・ムラスがプレゼントを持ってきてくれるわけなのです。

そして、家で皆がパーティーをしている時に、こっそりやって来て、プレゼントを置いていきます。
パーティーの途中に大人が、クリスマスツリーのそばに置かれた、 たくさんのプレゼントを発見して
「あ、デデック・ムラスが来たよ!みんなにプレゼントを持ってきてくれた!」と知らせます。
そこで子供たちはツリーの下へ急ぎます。
そこには、子供達一人一人に宛てたプレゼントが置かれているというわけです。

 クリスマスと言えば、日本ではサンタクロース、パーティ、カップル。。。
というイベント的なイメージですが、
スロヴェニアのクリスマスは、静かで親密な、心と心のつながりを感じさせる
大切なひとときとして家族や親戚が集まって過ごします。

 


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