スハロバ



ピカポロンツァで、パンのお皿として使っている木のお皿、覚えてますか?
あのお皿はスロヴェニアの伝統工芸品なのですが、お皿のほかにも、木のスプーン、ナイフ、フォーク、
すりこ木や麺棒といった木製の生活雑貨がとっても豊富です。
これらはスハロバ(乾いた商品という意味)と呼ばれ、乾かした木材を使ってスロヴェニア中部にある
リブニッツァの谷や、その一帯で数百年前から作られているものです。
村中総出でコツコツとこしらえたこのスハロバたちは、スロヴェニア全土のみならず、
中央ヨーロッパ諸国でも広く販売され、古くから信頼と人気を得てきました。
といっても、昔のことですから、もちろんトラックなどはなく、輸送手段はあくまでも、足。
リブニッツァの男たちはスハロバを背負って、村から村へ、街から街へと行商していたのです。


背負うといっても、その量は半端じゃありません!
自分の背丈ほどにも積み上げたスハロバを背負子につけて高々と背負って歩いていました。
それは見事としか言い様がなく、商品の質のよさだけでなく、
その行商人たちの姿も相まって、スハロバは広く国内外で愛されたようです。

ピカポロンツァのショップにある【小人さんの台所】は、このスハロバのミニチュア版。
細かい細工を見ていると、生真面目で手先の器用なリブニッツァの人たちのお人柄がうかがえるようです。



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