【スローライフは、早起きから】


午後2時ごろに仕事を終えて、友人たちとカフェで語らい、その後家族そろって、ゆっくりと夕食を食べ、
夕食のあとには映画でも観に行きましょうか〜 なんて、日本の一般的な社会人の皆様にとっては、
夢みたいな話ですよね。 でも、スロヴェニアでは、かなりの人たちが2時に仕事を終え、
午後をゆったりと過ごしています。

え〜?2時までしか仕事しないなんて、ありえな〜い!と叫びたくなりますが、
いえいえ、スロヴェニア人は働き者。その分朝が早いんです!

スロヴェニアの会社は、始業時間が朝の6時、おそくとも、8時というところがほとんど。
6時始業の会社は、14時終業、8時始業で16時終業、というのが一般的。
しっかり8時間働いても、午後はゆ〜っくりと過ごせるというわけです。
でも、6時に仕事に行こうと思うと、やはり起きるのは4時頃というのが普通。

いきなり4時に起きるのは、辛いと思いますが、ずうっとそれで来ていれば、
体のリズムも出来ていて苦痛でもないし、午後がいっぱいあって、得した気分になれそうです。
かなり重要なポストについている超多忙な人でも、18時半には仕事を終えて、
家に帰っていますから、家族が寝静まってから一人で帰ってお茶漬けをすすらなくても
(スロヴェニアの人はお茶漬けはすすりませんが・笑)、皆で夕食を食べられるっていうわけなんですよね。

ヨーロッパの人々は、仕事は一生懸命するけど
「仕事のために生きているのではない、自分の人生を楽しむために仕事をしているんだ」
とよく言われますが、スロヴェニアの人たちもまさに、そんなスタンスで生きています。
かつて、このスロヴェニア独特の勤務時間をやめて、他のヨーロッパ諸国みたいに、
9時から17時までにしようか、という意見も生まれたのですが、大多数の人が反対して、
実現はしなかったという歴史もあるんです。ゆっくりとした時間を作るために、
勤勉に努力するという姿勢はスロヴェニア人に共通する価値観なのかもしれません。
のんびりと見えるスロヴェニア人のライフスタイル、実はみ〜んなの早起きに支えられていたんですね。

 


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