【カボチャの値打ちはタネにあり】

カボチャが旬を迎えています。ピカポロンツァの畑でも今年はカボチャが大豊作!
カボチャと言えば、思い浮かぶのがあのホックリした食感ですが、
スロヴェニアでは、カボチャと言えばカボチャの種。
なんとスロヴェニアでは、カボチャは実よりも種を主に食べてきたのです。

スロヴェニアでは、カボチャの種が大切な食材として伝統的に食べられてきました。
カボチャの種の固い殻をむくとナッツのような実が出てくるので、
これをローストして食べたり、種を搾って油をとって食べたりするのです。
ローストした種も、パンプキンシードオイルも
スロヴェニア料理の大切な食材として今も受け継がれています。

栄養面から見てみると、カボチャの種は、カボチャの実よりも
ずっと豊富な栄養素がぎっしりと詰まっています。
ビタミン類をはじめ、カルシウムなどのミネラル、鉄分、たんぱく質などが
含まれていて、その効能は貧血、低血圧、中性脂肪の低下、疲労回復等々と、頼もしい限り。
中国では漢方薬として用いられ、欧米ではカボチャの種のサプリメントもあるほどなのです。

イゴールが幼いころもカボチャの種やオイルは食べていましたが、
カボチャの実を食べた記憶はないそうです。
市場にもそれほどカボチャは並んでいなかった、とのこと。
現在では料理雑誌などにも普通にカボチャの実が登場していますが、伝統料理の本では、
カボチャを使った料理は主にスロヴェニアの北東部、
ハンガリーに近いプレックムリエ地方のもの。ここはスロヴェニアで一番のカボチャ産地なので、
さすがにカボチャが料理に使われていたようです。

カボチャの種は日本でも食べますが、パンプキンシードオイルはあまりなじみがありませんね。
ピカポロンツァではスロヴェニアから取り寄せた
パンプキンシードオイルを料理に使っていますが、独特の風味が人気です。
色は濃い緑色で、香ばしい香りがします。
料理の仕上げや、サラダの上からかけたり、
アイスクリームなどのスイーツにかけても美味。
最近は日本でもパンプキンシードオイルが
おいしくて健康によい食品として少しずつ知られてきているようです。
かなり高級品ではありますが、
おいしくて栄養満点ですので、試してみる価値はあると思います。

 


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