【スロヴェニアのことわざ】


日本と同じように、スロヴェニアにもことわざがあります。
昔の人は経験から得た知識を、上手に他人や後世の人々に伝えてきたものだと感心します。
洋の東西を問わず、人間の考えることや真理は普遍。とはいえ生活様式が変わると表現方法が
変わったりしておもしろいです。少しご紹介してみます。

★オオカミの話をしたら、オオカミがやって来る
 悪い事を恐れてばかりいたら、本当に悪い事が起こってしまう。
 噂をすればかげ、という意味でも使われます。

★良い噂は9つめの村まで届く。悪い噂は9つめの国まで届く
 良い噂は広がるけれど、悪い噂はもっと広がる。

★屋根の上の鳩よりも、掌の中のスズメ
 手に入るかどうかわからない大物を狙わずに、自分が持っている小さな物で満足しなさい。

★その人がどんな人か知りたかったら、その人の手に力を与えよ
 力は権力という意味。権力を手にした時に、人間の本性が現れる。

★火花は火事のもと
 小さな火花が大きな火事の原因となる

★風に向かってつばを吐いたら、自分に戻って来る
 大きな力にはむかうと、痛い目に合う

★怒鳴り声は証明でもない、歌でもない
 怒鳴り声を出したからと言って、自分が正しいという証明にはならないし、
 人に耳に心地よく聞こえる事もない。

★最初の一歩は小さいけれども、最も難しい
 物事をゼロからやり始めることの困難さを表す

★誰のためにもシバがある
 シバはスロヴェニア語で長い小枝のこと。ムチとしても使われる。
 すなわち、悪い事をしてしかられる、という事を象徴している。
 どんな人でも、罰せられるべき事があるという意味。

 



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