【 イースターのパン 】

スロヴェニアでは、4月初旬の大きな行事といえば、イースター。

イースターとは、復活祭のこと。
キリストの復活を祝う祝日で、春分の後の満月直後の日曜日、
ということで、毎年日付が変わります。
スロヴェニアもカトリックの国なので、
イースターはクリスマスに次いで大きなお祝いの日。
家々ではごちそうを作ってお祝いするのがならわしですが、
スロヴェニアの伝統的なパンの本に、
こんなかわいいイースターのパンを見つけました。

これはスロヴェニアのプリモルスカ地方の伝統的なパン。
写真下の中央、お人形のようなパンと、小鳥の形をしたパン、
そして花輪の形をしたパンが、イースターのお祝いパンで、
イースターの朝ご飯として、
そして、子供たちへのプレゼントとして作られるそうです。

イースターには命の象徴である卵を食べる習慣がありますが、
こちらのお人形パンの顔も、よく見るとゆで卵です。
パンの生地で卵をくるむようにして成形し、焼いてあります。
この卵の顔が素朴で可愛らしくもあり、
神秘的でもあり、独特の存在感がありますね。
そして、小鳥の形のパンは復活と喜びの象徴、
花輪の形はキリストの冠の象徴とされています。

 

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