【 クリスマスローズの故郷】

冬の花屋さんの店先に並ぶ可憐な花、クリスマスローズ。
鉢植えや苗が主流ですが、切り花としても魅力的です。
実は明治時代にすでに日本に入っいたそうですが、
ここ数年でぐんぐんと人気が高まっていますね。
このクリスマスローズの原産地の1つが、実はスロヴェニアなのです。

ひとくちにクリスマスローズと言っても、花屋さんにはいろんな種類が並んでいます。
もともとは、ヘレボルスニゲルというキンポウゲ科の花がクリスマスの頃に咲くので
クリスマスローズと名付けられたのですが、日本ではその仲間のヘレボルス属全般を
クリスマスローズと呼んでいます。
なかにはクリスマス時期には咲かない種類もありますが、
それらも含めてクリスマスローズという名前で呼ばれています。

本来のクリスマスローズであるヘレボルスニゲルは、
スロヴェニア語では"チュルニテロフ"。
スロヴェニアの広い範囲で、冬の森や日当たりの良い斜面に自生しています。
チュルニテロフの、チュルニという言葉は黒という意味。
雪の中からちょこんと顔をのぞかせるかわいらしい白い花の名前に、
どうして黒という文字がついているのでしょうか。
それは、おそらくこの花の持つ毒性からきているのではないかと言われています。
スロヴェニアでは、毒のある花の名前に黒という文字が付けられる事が多いので、
おそらくこの花もチュルニテロフと呼ばれるようになったのでしょう。

スロヴェニアにはこの他にも何種類かのクリスマスローズが自生していて、
日本にもたくさん輸入されているそうです。
花屋さんや庭先でクリスマスローズを見かけたら、
スロヴェニアの花だ!と思い出してくださいね。


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