大洞山・尼ケ岳

コース
大洞山〜尼ケ岳:三多気〜真福院7:05〜大洞山(8:25雌岳8:40〜9:03雄岳9:06)〜9:45倉骨峠9:55〜10:45尼ケ岳11:12〜11:38富士見峠〜12:17(下太郎生手前地点の橋)


宿出発は6:00なれど、外はまだ星が瞬く真っ暗闇。夏の星座こと座が輝く。
登山口は奈良県と三重県の県境あたり。桜並木で有名らしい三多気の登山口から。といってもマイクロは真福院までは入れない。
ようやく外も明るくなって、ちょっと寒いが静かな朝だ。
バスを降りてコンクリートの急坂をえっちらおっちら登っていく。う〜んこういうのは苦手。

真福院で今日のコースの説明を受け、7:05に歩き出す。


<登山口>


しばらくすると東海自然歩道の案内板がある。(7:18)


<案内板>

7:30、いきなり車道に出合う。これが東海自然歩道のようだ。
大洞山への標識がある。すぐ上はちょっとした展望台になっている。
逆光の向こうに山並みが見える。今日もいい天気だ。
7:35歩き出す。今日も階段責めらしい。



ガイドブックではこれから40分は延々続くらしい。

少しペースは落ちたものの、朝一番から舗道の急登続きで足も息も苦しい。
それでも50分で雌岳985mのほうに到着。山頂からの展望は、これまた絶景かなの360度。
環境庁と三重県で設置した丸い方位盤を見れば富士山の名まで載っている。


<左は雄岳、右は尼ケ岳>

しばし休憩。なかなか心安らぐ風景が長閑にひろがっている。


<大洞山(雌岳)より>

雄岳1013mへは一旦下ってから登り返す。所要20分ほど。こちらは立ち休み程度で、今度は尼ケ岳をめざす。
1000m前後の山ながら、奥多摩辺りと同様で急登急降下の繰り返しはなかなか大変だ。
倉骨峠までは結構かかる。が、ここは何と立派な舗装道路になっていて、下からマイクロバスが登ってくるではないか。
携帯で連絡が取れないので、ここを通過するはずと登ってきてくれたらしい。
お花つみの人たちを尻目に、ザックを降ろして各自給水や腹ごしらえ。

さあ、最後のピーク、尼ケ岳をめざさなくては。・・・そして、また階段。もうひと頑張り。

これでもか、の急登の末、自主休憩も含めながら、ようやく尼ケ岳へ。ふ〜苦しかった。

あとは下太郎生への下山となる。ここでまた最後に階段責め。
まあよくもこれだけ階段が作れると主ほどの長さでまっさかさまに降りて行く。


<階段尽くし・・・>

これでもか、の階段の末にたどり着くのが富士見峠。一部の資料にしか名前がないようだ。
私のガイドブックでは鞍部とだけ書いてある。
1/25000の地形図では尼ケ岳のピークから北西に地図上で2センチ余りの位置にある773m地点手前の鞍部がそれに当たるようだ。

尼ケ岳から降りてすぐ(「現在地」=尼ケ岳と富士見峠の中間点)の案内板には富士見峠が載っている。


(案内板参照)

あとは林道になり、更にでこぼこの車道となって、道幅一杯に広がってみんなでおしゃべりしながらバスを探す。
四輪駆動なら入れるかなという道だが、凸凹がすごいので、マイクロは無理なのだろう。
12:18橋を渡ったところでマイクロバスが待っていた。乗り込んで下太郎生へ。

あとはコンビニやドライブインに寄って各自昼食やお土産を仕入れながら帰路につく。
まだまだ先は長いが、座っていればいいのだから楽には違いない。長良川や揖斐川を渡って名古屋港で輸出を待つトヨタ車がびっしりと並んで船積みを待っている姿は面白い。

更に静岡を経て渋滞もなく新宿へ戻る。
本当に久しぶりにじっくり歩いた。まだ何とか最低限の体力は残っていたようだ。ちょっと安心する。

やっぱり、山は仲間次第。久しぶりにほっとできる時間が夢のようだった。


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