住塚山・国見山・大洞山・尼ケ岳   2004年12月17日夜〜19日

コース
住塚山〜国見山:屏風岩公苑7:10〜8:00住塚山8:20〜9:00国見山9:25〜10:05クワマワ10:15〜宇野川林道〜11:40車道出合→バスにて龍穴神社、室生寺
大洞山〜尼ケ岳:三多気〜真福院〜大洞山(雌岳〜雄岳)〜倉骨峠〜尼ケ岳〜富士見峠〜下太郎生


4ヵ月半ぶりの夜行山行は、奈良の山々。室生火山群を成す山並みへ。初めての関西方面の山に、期待と不安が半ばする。
新宿に集まってみれば、今回は9割が懐かしい顔ばかり。待ち時間もおしゃべりやら愚痴を聞いてもらったりで何だかとっても気持ちがほぐれる。いいなあ、やっぱり、山の仲間は。

定刻にマイクロ2台で出発。狭いシートと倒せない背もたれに、窓側の冷気で、眠れない夜行は相変らず。でもそれは不満というより懐かしさ。大丈夫、ちょっとでも寝られれば御の字というものだ。

遠路はるばる奈良県と三重県の境目まで。運転のSさん、Oさん、ご苦労様です。
バスが止まって、もう一眠りかと眼を開けると外は真っ暗。ところが、時計を見たらもう6時台。わ、大変、支度しなきゃ。

降りたところは屏風岩公苑。こんな岩壁が綺麗に並んでいる。


<屏風岩の朝>

明るくなってから歩き始めと、すぐに絶好の見晴らしポイントなっている。
ここでじっくり日の出を眺めることに。待っていると結構寒い。
でも、景色は本当に絵のように美しく、刻々と変っていく。

まずはパノラマ写真で・・・。



かなたの山並みの向こうからようやくお日様のお出まし。



初日の出のような神々しさ。やっぱり早起きはするものだ。
さて、朝日を背に受けて住塚山を目指して歩き出す。7:10。いきなりの急登。


<登山口と標識>

夜行明けの急登で頭も体も寝ぼけている。体温調節の時間が待ち遠しい。
しばらく我慢すれは、なだらかな冬枯れの小径となって、視界も開けてくる。


<もうすぐ山頂>

はずんだ息を整えていると、列の先頭から「はい、山頂!」の声。
・・・まあ、楽勝、かな。

住塚山、1009.4m、視界360度。時刻は8:00。
展望を楽しんだら次は国見山へ。


<あれが国見山>

ゼニヤタワまで一旦下って登り返す。
これが結構な痩せ尾根で、寝ぼけていると危険。眼を見開いて足元確認。
・・・でもまだ体も頭も覚醒していない感じ。気をつけようっと。


<痩せ尾根を国見山へ>

国見山は1016m。これまたすっきり360度の展望。
天気もよくて暖かく、最高の山歩き日和だ。

<優しい山並み>

ここでもゆっくり展望を楽しんで、あとは今日のメイン?の室生寺を目指す。
あららまたしても階段。急登急降下の続く奈良の山、か。


<階段ばっかり>

国見山からは降りた後一旦小さなピークの登り返しを経てクマタワに至る。
10:05.ここは広々とした東海自然歩道との合流点で、トイレ舎もある。


<クマタワの標識>

ここを左に折れて、宇野川沿いに室生寺方面を目指す。
杉並木の続くコケむした石畳の道は、旧街道だったのだろうか、歴史を感じさせる。
ただし、伐採後の杉の小枝や苔のお陰で足元は滑りやすい。
緩やかな道なだけに油断大敵。気をつけましょ。
それでも結構な距離を歩く。林道はやがて広くなり、うどん屋なども現れる。

宇野川橋でマイクロと合流。11:40になっている。

龍穴神社はすぐそばだ。昼食を境内で食べてから、お参り後、神社の裏山を必死に登って、奥の天の岩戸やその奥の龍穴を見学。
帰りは車道を歩くが、かなりの遠回り。そろそろ夜行明けの山歩きの疲れも出てくる時間帯。
ザックはバスに置いてあるとはいえ、疲労を感じ始める。
でも、今度はいよいよ室生寺だ。

室生寺

室生寺は一体何年ぶりだろう。高校の修学旅行の初日が、室生・長谷コース。
名古屋から新幹線を近鉄に乗り換えて、室生口大野で降りて、更にバスだったと思う。
何だか遠い昔のようだ。
大学時代に一度訪れたが、それでも20年以上も前だろうか・・・。

朱塗りの太鼓橋を渡って右手に歩くと室生寺に入る。
ああ、そうそう、この景色。閑散としているのは、かえって好ましい。

  


何といっても五重塔は美しい。でもこの前の台風での修復が終わったばかり。色鮮やかなのはいいのか悪いのか。



その後は奥の院をめざして、重い足を引きずる。小雨が降り始める中、更なるご利益をめざして?頑張る私達。


<目指せ奥の院>

不規則な石段を喘ぎながら登っていくと、清水の舞台のミニミニ版が見えてくる。
先頭がもう辿りついて、そこからお〜いと見下ろしている。

この先は今は進めないらしい。そこで、念入りにお参りをした後、お守りはここで購入。効き目はバッチリ?!

あとは名残惜しいが室生寺を後にして、大野寺のところで一旦降りて、川向こうの磨崖仏を拝んでから宿に向かう。
夕食は鍋。ハモが皿に載っていたのは嬉しい。みんなの食欲は旺盛で、すぐにおひつが空になる。
宿の人もこれにはびっくりした模様。

さて翌朝は5時前に起床。朝食は意外と豪華でびっくり。なかなかいい民宿だったかも。

大洞山・尼ケ岳に続く*


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