ワンポイント・レッスン★上達のヒント     10/02/27更新

ピアノの上達のためには、良い先生にレッスンを受けることが最善の方法でしょう。
しかし、それに加えて、自分でも比較的容易にできる、練習のコツのようなものをご紹介しようと思います。
あくまでもレッスンの内容『プラス・アルファ』という視点でランダムに挙げていきますので、その点はご了承ください。
少しずつアップしていきますので、気長にお付き合いください。
なお、ご自分のレベルに応じて、内容が理解できる箇所のみを練習に取り入れていただければ幸いです。

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初級〜中級編

中級以降編
◆実践編◆
  • ラフマニノフの前奏曲 Op.3-2 
  • トルコ行進曲を弾こう!

    ★初級〜中級★

    ★中級以降★


  • ラフマニノフの前奏曲 Op.3-2

    バンクーバー・オリンピックの女子シングルは盛り上がりましたね。浅田真央選手のフリーの曲はとても重厚で素敵でした。
    ラフマニノフの『鐘』と伝えられていましたので、手持ちの楽譜で調べてみると、前奏曲集に載っていました。(が、タイトルはついていません)

    ・ラフマニノフ作曲 前奏曲集 作品3−2 嬰ハ短調 (Prelude Op.3-2 )
    この曲は非常に人気があったそうで、アメリカではThe Bells of Moscow(モスクワの鐘)と呼ばれているそうです。

    では、原曲に是非トライしてみたい方のためのワンポイント・アドバイスです。

    ◆レベル◆
    中級から上級
    ・1オクターブが届けば、何とかトライできます。何度もTVで見聞きして、メロディーは頭に入っているでしょうから、譜読みもそれほど困難ではありません。
    1. 冒頭部と終結部はLentoなので、ゆっくり弾いてください。
    一番重厚な最後の部分は、fffとsffffになっています。しかも、そこから楽譜が4段になっています。(右手2段+左手2段)

      この部分には、pesante(重々しく)の指示があり、弾いていて本当に気持ちいいですね。手が大きければ(9度まで届けばOK)そのまま楽しんでください。テクニック的な難しさはさほどありません。響きを楽しめます。

    2.さて、手があまり大きくない人には、いくつか「奥の手」があります。
      (1)この4段の個所を、右手は、右手のパートの上の段だけ、左手は左手のパートの下の段だけ弾いてみてください。これでも十分楽しめます。

      (2)または、8分音符の和音のうち、上3つだけを弾く(和音を構成する4つの音の両端が1オクターブなので、ドミソドのうちミソドだけを弾く)とよいでしょう。
         左手は和音は一部ですから、そのままか、両端の1オクターブだけを弾けば十分です(ドミソドをドードで弾く)。

      (3) 作者による2台ピアノ版も出版されていますので、2人で楽しむこともできそうですね。(ただし、難しさはあまり変わらないかもしれません。確認していないので、ゴメンナサイ。)

    では、手に入りやすい楽譜とCDを紹介しておきます。
    ラフマニノフは手が大きくないと確かに大変ですが、その重厚な響きは素晴らしく、ストレス解消に大音量で聞くといいですよ。
    また、中〜上級者(ツェルニー50番に入ったくらい)なら、原曲のまま弾ける曲もありますし、きれいな曲が多いので、この際是非楽譜を手元に置いてトライしてください。
    なお、外国版ではBoosey&Hawks版などがあります。


    安価なピース版です。前奏曲集。上級者は是非!ソロと2台ピアノ版CD

    リヒテルのCD「前奏曲集」にはOp.3-2が収録されていませんでした。お詫びして訂正します。
    私が持っているCDもリヒテルだったので、楽譜はあっても聞いたのはやはり初めてでした。


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