ハルラ山と済州島観光その2   2009年6月11日〜14日


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ウォン安の今、韓国の山に登ろうと誘ってくださったのは山仲間のSさん。そして、都合がついたのがMさんと私。SさんもMさんも韓国旅行は複数回、Mさんはハングルも習っているとあって非常に心強い。
ならば韓国最高峰の漢拏山に登ろうということになり、資料集めを始めた。

6月に入るので雨も予想し、とにかく丸2日用意して天気の良い方で登頂しようと、3泊4日のフリープランに申し込む。

10数年ぶりの海外になる私にとっては、初めてのアジア。成田から3時間弱という距離と時差がないことが不思議な感じさえする。
何より成田の遠いこと。山ヤの常として、無用な出費は抑えるのが鉄則と、4時台に起きて始発に乗り、最後は京成の普通列車で成田入り。成田って、遠いなあ。

*初日*
大韓航空も初めて。時差もなく、あっという間にチェジュ島へ。・・・と思ったら新型インフルエンザの流行国たる日本からきた我々には厳重な検疫が待っていた。
耳元で体温までチェックされて、やっと入国審査へ。やれやれ。

荷物を無事回収し、ロビーに出ると日本語ガイドさんが迎えに来ている。全員揃うまでの間に両替。
1万円が124,000ウォン程。面倒なのでゼロを1個取って換算すればよいだろう。

さて一同打ち揃って外へ出ると、あ、あれがハルラ山?早速1枚。

各ホテルに連れて行く前にまずは免税店へどうぞ、ということで新羅免税店へ。店員が日本語ペラペラのせいか、まだ日本にいるような感覚。
綺麗だが、お二人によれば、ソウルと比較にならない規模という。とりあえず、手ごろで軽いショルダーバッグがあったので、母のお土産としてゲット。後は目の保養として、フェンディやロエベを覗いて歩く。

40分後に集合し、私たちは免税店に近い「一級ホテル」に入るが、フロントは英語が話せない。日本語も最小限。
ちょっと不安になるが、通されたホテルの部屋は、エキストラベッドを入れても充分な広さがあり、ほっとする。
ただし、部屋にポットがなく、フロントでも借りられないのが玉に瑕ながら、『山小屋に比べれば』どんなお宿も天国、天国。

天気も良さそうなので、登頂は明日に決め、早速買い出しに出かける。詳しい市街地図がないが、コピーしてきた資料を見ながら何とかスーパーに辿り着く。

新市街にはEマートとロッテマートの2店があるが、まずはEマートから。ヨーカ堂みたいな感じだが、何しろ広くて、何を買うにも量が異様に多い。バナナもブドウも量り売り。カップのヨーグルトを買おうと思えば、最小単位が4個で、それに2個オマケがついていて、6個もある。ちょっと不便だ。

韓国は大家族なのだろう、パンも1個2個とは買えず、袋にいろいろなパンが10個ぐらい入ったものを、さらに2袋まとめて売っている。ある意味とても面白い。お土産にできそうなゆず茶のビンや、かぼちゃ味の飴、ミカンチョコなどと、山用の水や明日の朝食用の海苔巻きのパックを買って、相当な重さになった。

みんな巨大なカートを押しながら、そのカートに溢れんばかりの買い物をしているのは圧巻だ。
買ったものをレジでいちいちコンベアーの上に並べて支払う。マイバッグがないと袋代を取られるが、そこは旅なれたSさんがレジ袋を多数持参。さすが経験者。

重くなった袋を抱えてホテルまでしばらく歩く。

あっという間に夕方となり、どこかで夕食を、とフロントに尋ねると、近くのお店を紹介してくれる。石焼ビビンバと海鮮鍋を頼むが、まず沢山おかずを並べてくれるのでびっくり。聞けば、韓国はどこもそうだとか。ここは8皿も出してくれて、キムチなどを早速頂く。
日本語メニューを出してきてくれたので、問題なく夕食にありつけた。

ビビンバはシンプルで野菜だけだったが確かに味は良い。また、海鮮の鍋も、トコブシやエビ・カニなど沢山入ってとってもおいしい。何より辛くないのが有難い。

今朝も早かったが明日も早い。タクシーは5時に迎えに来るので、ホテルに戻って今日は早く寝ることにする。こうしてチェジュ島の1日目は慌しく過ぎていくのだった・・・。

*2日目*
<ハルラ山登頂はこちらから。>

さて、無事登頂し、疲れた体をバスの座席に沈めると、当然眠くなってくる。途中で大学生たちを乗せたバスは満員。
しかし、日本のように降車ボタンがない。一体降りるときはどうするのかなと不安になるが、どうやら降りる人は前の方へ移動し、運転手に合図しているようだ。

見慣れた景色があったらそこで降りようと思ったが、結局、終点の旧市街のバスターミナルまで乗って、新市街へはタクシーで戻ることにする。
バスの中では大学生が、大きな音で音楽を掛けていたが、誰も注意せず、気にも留めていない様子に驚いた。みんな大らかなんだろうか。
そういえば、山頂でも山道でも、音楽を慣らしながら歩いている若者を散見した。

バスターミナルで街の地図を眺めていると、親切な男性が、どこに行きたいのか日本語で尋ねてくれ、タクシー乗り場まで同行し、行き先を告げてくれる。日韓の複雑な歴史感情もあるだろうからと少し懸念していたが、地元の人はみなとても親切だ。
今日もまたEマートまで乗せてもらって、タクシーは5000ウォン。交通費の安さは特筆ものだが、運転は結構荒い。

明日朝の食料を仕入れ、大汗をかいた体のまま、食事場所を探す。
汗を流してさっぱりしたい気もするが、一旦ホテルに戻ったら、もう外へ出る気力がなくなるに違いない。それで、食べてから帰ろうとお店を探す。

今日は登頂を祝して豪華に焼肉!と言いつつ、看板を見つめるMさんに全てお任せ。でも、カルビの文字が見当たらないという。
諦めかけたころ、ようやく日本語の「カルビ」を見つけ、ほっとして入る。
お店の人は姉妹が日本にいると言い、日本語少し話します、と聞いてほっとする。
チェジュ特産の黒豚のカルビ3人前を頼むと、例によってまたお皿が一杯並ぶ。が、今日のキムチは特に辛い。

でも焼肉の方は「辛くない方」でお願いし、目の前でジュージュー焼いてくれる。大きな鋏で肉を切るのは面白い。普段も焼肉屋に入ることがない私には、なかなか珍しい光景だ。
それにしても量が多い。残してしまうが、嬉しいことに残りをパックに入れてくれた。

明日は1日観光。日本語を話すタクシーを8時間予約してある。朝は少しゆっくりにして9時にお迎え。
順番にゆっくりお風呂に浸かった後は、目覚ましを掛けて、おやすみなさ〜い。zzzzz

*3日目*
外が明るくなって早めに目が覚めるがまだ6時過ぎ。もう一度寝て、8時前に起き出す。今日もスーパーで買い込んだ食料と昨日の焼肉を食べ、いざ観光へ!
一番の目的を達成した後なので、気分は爽快!と言いたいところだが、累積疲労は隠せない。鏡を見るとちょっと顔がむくんでいる。

今日は、ハルラ山に加えてあと2つある世界遺産の「城山日出峰」と溶岩洞窟の「万丈窟」がメインだ。

1階に下りていくと、外で綺麗なタクシーとニコニコしたおじさんが待っている。街中のタクシーに比べると明らかに高級車で、運転手さんも日本語を話すとても親切な人だ。ほっとして乗り込む。
行きたいところをしっかり伝えれば、あとは全てお任せ。気が楽だ。

貸切のタクシーは事前にネットで調べてあり、昨日こちらで電話。Sさんが調べたタクシーが安かったので、8時間貸切で9000円(円払い)である。


まずは旧市街の「三姓穴」に向かう。入口にはいかにも古そうなトルハルバンが。これは石のおじいさんという意味らしいが、ここ済州島特有の石像で、あちこちで見かける。

さてこの三姓穴は、済州島を創始したという三神人がこの穴から現れ、高・夫・梁の姓の始祖となったという聖地だ。
今でもその子孫が守っているそうで、門をくぐるととても静かで神聖な感じがする。
3つの穴は、柵の外からは直接見えないが、周囲をカチガラス(カササギ)が飛び回っている。この黒白の鳥は関東にはいないなので、見るのは初めて。その名の通り、カチカチと賑やかな鳥だ。

その後資料館で分かりやすいアニメを見て、窓口でお土産を買って、またタクシーに乗る。今度は世界遺産の万丈窟。世界最大の溶岩洞窟という。 入場料を払おうとすると、何と今日は無料だという。世界遺産に登録された記念らしい。ラッキ〜!
入口で日本語版の解説を貰い、早速階段を降りていく。
富士山の風穴・奥多摩の鍾乳洞とは全く雰囲気が異なり、巨大な地下トンネルのよう。家族連れも多い。
暗い「トンネル」の中を1キロ歩くと、ようやく「目玉」の溶岩柱が現れる。
足元は暗く、溶岩の流れが固まったままの凸凹があって湿っているので、かなり歩きにくい。何といっても火山の噴火でできた済州島。あちこちの火口跡や、こういう溶岩洞窟が沢山あるようだが、公開されているのはここだけ。

ひんやりした「トンネル」の中を目を凝らしながら歩くのは何だか面白い。溶岩が作り出す様々な模様を楽しみながら、溶岩石柱まで辿り着く。

次はヨン様ロケ地「パークサザンランド」だ。「太王四神記」のロケ地をそのまま公開した場所で、思ったより広くて面白い。
運転手さんがここぞというポイントで何枚もシャッターを押してくれる。日差しが眩しく、サングラスが欲しい。

宮殿を模した大きな建物の中には玉座があり、それぞれ王様(ヨン様?)になった気分で記念に1枚。Mさん、Sさんとも「タムドク」(ヨン様の役名)のベッドの上でもパチリ。
ここも3本足の八咫烏?が王国の象徴らしく、また当時の勢力図を模した地図には北に玄武、南に朱雀、白虎に青龍のお馴染みの神獣が描かれ、妙に親近感を抱かせる。

『ヨン様ランド』を堪能してから今度は城邑民俗村へ。丸く低いカヤブキ屋根の民家が並ぶ。

が、見学前に、もうお腹が空いたので、道を挟んで向かい側の食堂で、昼食にする。黒豚のカルビと、アマダイの干物と、麺類とチジミなど3人前で6万ウォンほど。
これらを平らげて、民家の見学に。

今も暮らす人がいる(町並み保存ということで、内部は非公開、電化されているそうだ)古い民家を、町の係員が無料で案内してくれるものだ。日本語が堪能な女性が案内してくれる。
火山の島ゆえ、水汲みが大変で、女性が背負って運んだとか、男性が怠け者だとか、なかなか興味深い話を聞けるが、最後に「五味子茶」と「馬の骨」の錠剤と「冬虫夏草」の錠剤の宣伝販売になったのには驚く。

断りにくい雰囲気だが、我々には無縁のもの。ごめんなさいね、で切り抜ける。

冬虫夏草は、この茅葺の民家の最下層(7年前)の藁の中から沢山取れるという。これにはびっくり。


さて、次はイ・ビョンホンの「オールイン」のロケ地。海辺に向かうと今までの景色が一変する。駐車場にもバスや車が一杯。そうか、今日は土曜日だっけ・・・。

海の景色が美しい。建物に入らなければ、無料で近くまでいける。さらに進むと向こうに城山日出峰が見える。次はあそこを登るのだ。

午後の日差しが暑いが、城山日出峰も世界遺産登録記念で、無料。結局私たちは済州島の全ての世界遺産を無料で「クリア」したことになる。これはやはり日頃の行いが良いから?

とはいえ、昨日の長時間行動の疲れを引きずりつつ、本日最後の観光ポイントでまた「登る」ことになり、気力を入れ直さないと。

 「城山日出峰」

沢山の人が歩いているが、上部はジグザグに道が切ってあり、20分ほどで上に着く。振り返るとハルラ山がガスに包まれている。昨日も離れて眺めれば、山はそんな感じだったのだろうな。

綺麗な緑の噴火口跡を眺め、柵越しのハルラ山を写して、またゆっくり降りていく。ファミリーマートがあるのでアイスを買ってからタクシーに戻る。
今日も結構歩いたなあ。目一杯楽しんだ感じだ。でも今日は筋肉痛もなく(歳のせいで痛くなるのは翌日?)何とか全行程を終え、約束の9000円を支払い、ロッテマート前で降ろしてもらう。

そろそろ着替えも無いので、安いTシャツでも、と探すがこちらはEマートと違い、やや高級か。大きな荷物はロッカーに入れてからお買い物をお楽しみ下さい、とイケメンのお兄さんにやんわり制止される。
返金式のロッカーに3人分の手荷物を入れ、再度フロアに向かうと、スーパーらしからぬ価格のものばかり。Tシャツは10000ウォン近いので諦め、代わりに山用品が並んでいるのでチェックする。

なるほど、現地の人が着ていたような、蛍光色のジップアップシャツや、ブランドの帽子や靴下が並ぶ。特に安くは無いが、よく見るとバーゲン品に日本の半額程度のものもあり、デザインも良いのでSさんがお買い上げ。さらに指先の出たグローブも安い!と追加。私も帽子などを手に取るが、結局何も買わず。

あとは食品売り場に下りるが、連日の強行軍と慣れない激辛で胃腸も疲れ、あっさりしたものが食べたいねと話していると、エビ・カニの寿司が個包装で売っているではないか。
外でお店を探すのも面倒だ、とお寿司や海苔巻き、チェジュの名物トッポギを買って、ホテルで食べることにする。

まだまだ明るいのでつい気を許してしまうが、あっという間にもう7時過ぎ。今日はホテルまでタクシーで戻り(2200ウォン)、Mさんはコンビニでビールを買って、お部屋で「お疲れ様〜!」

そういえば、街中にはファミリーマートがあちこちにある。他の日本のコンビには見当たらないのに、ちょっと歩けばファミマに当たるというほどの密度だ。

ロッテマートのお寿司はおいしいが、海苔巻きは辛くて食べられない・・・。トッポギも激辛で、私は降参。明日はあわびのお粥でも食べたいな〜。

今日もゆっくりお風呂に浸かり、明日はどうしようか、と相談。山頂まで行かないオリモクコース等を歩く案もあるが、やはり帰国日だし、市場でもぶらぶらしようと意見が一致。
朝も寝坊しよう、と目覚ましもかけずにオヤスミナサイ。

*4日目*
連日良い天気。気温も上がってきて暑くなりそうだ。相談の結果、意外と手ごろだった新羅免税店の開店10:00に合わせて出発することに。
それまで部屋でテレビを見ていると、NHK衛星放送が入った。何と折り良く世界遺産の紹介番組でここ済州島を放送する。
昨日歩いた観光地のおさらいができた。

さて時間になったので免税店に。気になっていたバッグをゲット、さらに小さなお土産も買う。センスがよく、個袋もくれるので結局ここが一番便利だ。

何とSさん、Mさんは特別バーゲンですよ〜という某ブランドのお財布をゲット。私が買った安いバッグの4個分!ここに来てお財布の紐は一気に緩んでいる模様。
それぞれ足りないお土産や自分のお土産を確保して、今度は東門市場に向かう。

東門在来市場

タクシーは、行き先を漢字のメモで示せば行ってくれるだろうと思ったら、大間違い。こちらの人はハングルしか読めず、漢字は分からないという。
仕方ないので、パンフレットの写真を示すと、ようやく分かってくれた。
タクシーは旧市街の東門在来市場へ。写真の通りの入口だ。

ちょっとしたアメ横か、どこかの朝市のよう。魚が並んでいるが、おいしそうだ。さらに進むと肉屋や八百屋、日用品のお店と、迷路のようにどんどんつながっている。
Sさん、Mさんの目の色が変ってきて、とても楽しそうに値段交渉をしている。今回は英語NGで私の出番はゼロ。言葉が通じない不便さを初めて痛感する。

果物屋でハルラボン・チョコのお土産を買う。さらにお二人はいろいろな物を直接交渉。旬はとっくに過ぎているというハルラボン(高級デコポン)を1個買って、みんなで味見。

それから市街に歩いていくとどうやらブランドの「銀座通り」のようだ。まずNorth Faceの看板が目に付いて、異口同音に「ちょっと覗いてみましょう!」

ちょうどバーゲン品のお洒落なシャツが目に付き、価格も日本の半額ほどだったので、お二人が1枚ずつゲット。
瞬く間に山用品をドンとお買い上げのSさん。「山のものだと別会計になっちゃうのよね〜。」・・・ハイ、同感です。幸か不幸か、私には似合いそうなものがなくて残念!

こうして最終日にまた高額のお買い物をした私たちは、North Faceの店員さんに近くの喫茶店を尋ね、今回初めて喫茶店?に辿り着く。
写真入りのメニューがあるし、コーヒーといえば通じるはず。明るくモダンな店内は、ここが「銀座通り」だから??

どれにしようか、と話し合っていると、中から日本語の通じる店員さんが現れる。日本人担当の店員さんがいるようだ。で、注文し、席に着く。
久しぶりにアイスコーヒーを飲み、パンを食べ、何となくほっとする。さて、次はどこに行こうか。

ホテルに4時に迎えが来るので、それまでまだ大分時間がある。最後にこの近くの観徳亭に立ち寄ることに決め、歩くかタクシーか、微妙な距離なので迷うが、歩きつかれたのでタクシーを見つけ、これまた写真で示して乗せてもらう。
案の定、乗ったと思ったらすぐ降りることになったが、初乗り2200ウォンでも嫌な顔1つしないのは日本と大違いか。

「観徳亭」

入ってみると敷地は案外と広く、説明の看板を読みながら見て回る。日陰で先ほどのハルラボンを食べ、おしゃべりしていると、若者が民俗衣装か、派手な衣装に着替えて建物から慌しく出て行く。
何だろう、と尋ねるが良く分からない。後を追っていくともう出口になるので、私たちは売店を冷やかしに行く。すると素敵なキーホルダーや山にピッタリのタオル、バンダナがお手ごろ価格で並んでいる。

そろそろウォンを使い尽くしたが、ここでまた自分のお土産をゲット。満足して外に出ると、さっきのお兄さんたちが門の外に並んでいる。観光客向けか、格好の撮影対象、と一緒に写真を写す。
まだ少し時間は早いが、そろそろホテルに戻ろうとすると、丁度日本人を乗せてきたタクシーの運転手さんが日本語OKなので、乗せてもらうことに。街中で目に付く白い旗について質問すると、何と毎月の(軍事)避難訓練のサインだという。
そういえば韓国には兵役もあるし、北朝鮮との微妙な関係もあるという現実に引き戻される。

感じのいい運転手さんに送られて、ホテルに戻り、ロビーで最後の荷造り。あれこれ詰め直し、また時間があるなあと思ってロビーを見渡すと、PCが2台並んでいる。
韓国のネット事情は進んでいると聞いているので、ひょっとして、と触ってみるとインターネットに通じている。そういえば、さっきの喫茶店にも2台並んでいたっけ。

でも画面は当然ハングルだけ。何を見ようかと思っていると、私のHPで山の写真を見ようということになり、何とか検索を試みる。
ハングルの海の中からまずgoogleのロゴを探し当て、クリック。さらにgoogle Japanを探し、幸いアルファベットは入るようなので、piano yamaなどと入れてみるが、すぐにはヒットしない。
やはりダメかなと思って何度がクリックしていると、突然見慣れた文字列が目に入る。おお、とクリックすると・・・・え!?

現れたのは、見慣れた「あなたもピアニスト」のタイトル画像と、ハングル文字の羅列。何と自動的に翻訳されているのだ。
こんなことになっているとは。日本語のHPの情報さえ、世界に筒抜けという訳だ。しばし絶句する。

ともかくも、一緒に歩いた山行の写真を見て盛り上がっているうちに、お迎えの車が到着。最後に土産物店に立ち寄ってから空港へとなる。
このみやげ物店、同じものでも免税店よりずっと高い。(「地球の歩き方」に載っていたお店だよね?)

ちょっと覗いてからさっさと車に戻り、無事空港へ。

出国手続きを済ませたあと、免税店で買ったものを受け取るシステムになっている。3人とも今日も買い物したので、その品物が届くのは5:30という。
それまでまたロッテ免税コーナーを冷やかしていると、またしても「お買い得品」が・・・。
円でもウォンでもドルでも買えるこの便利さ。結局また手軽なナイロンのバッグを買い、正真正銘最後の買い物とする。

時間が来て無事に免税品を受け取り、飛行機に乗るべくバスに乗る。案外広い空港なのかな。


これから乗る飛行機は、機体にハルラ山やハルラボン、トルハルバンの絵が描かれてかわいいではないか。
治安も良く楽しい旅を感謝しつつ、飛行機に乗り込んだ。

思い出一杯、お土産一杯、お徳感も一杯の充実の3泊4日となった。
今度は南側にノンビリ旅したい。いや、また季節を変えてハルラ山?!

*Bハルラ山の花に続く*
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