カナディアン・ロッキー その2

コース概略:
Sunshine Meadows
Larch Valley(ラーチ・バレー)
Lake Agnes & Big Beehive(レイク・アグネスとビッグ・ビーハイブ)
Emerald Lake(エメラルド・レイク)
Plain of Six Glaciers(プレイン・オブ・シックス・グレイシャーズ)
Marble Canyon(マーブル・キャニオン)
ドライブ・・・バンフ〜ミスタヤ渓谷


Sunshine Meadows (サンシャイン・メドウズ) [半日〜1日コース]

今年は雪が多く、まだ花も咲き始めたばかりだった。係員がコースの除雪作業に励んでいたほどで、更に上部のHealy Passは雪の中・・・。
 バンフから高速道路を利用し、すぐのサンシャインスキー場が出発地点。ここに駐車し、シャトルバスに乗る。
 バンフ発着便は、8:15発、2:30または5:30に戻る便のみで、要予約。スキー場からは最盛期の始発が8:00、それ以外は9時から1時間ごとに1:00迄と、2:45〜4:45まで。
 下りは9:15〜12:15の1時間ごとと、2:30〜5:30までの1時間ごと。(5:30の便は8/31まで。)帰りは先着順。どの便に乗っても良い。
 予約と時間の詳細はHPで。

現地でカラーのコースマップを貰える。全行程雪がなければ問題なく使えそうだが、今回のように雪が残っていると、Grizzly LakeやLarix Lakeへのコースが不明で、役に立たない。  しっかりした地図が必要。私達は、途中までトライしたが、雪の中で踏み跡が消えたため断念し、Rock Isle Lakeのほとりでのんびり過ごした。

 シャトルバスが2200m地点まで運んでくれるため、高低差が少なく、もう少し経てば、一面にお花畑が広がって素晴らしいことだろう。
 見晴らしがよく、歩きやすい、初心者向きのコースだと思う。レストハウスもあるので、飲食も可能。



Larch Valley (ラーチ・バレー) [1日コース]

 ten peaksで有名なコース。歩き始めはMoraine Lake(モレーン湖)。湖のほとりから山が聳え、それはそれは美しい。
 つづら折りを登っていくが、道幅もあって、登山道と言う感じはしない。沢山の観光客も登っていく。熊の出没が多いため、規制がかかる場合もある。
   暫く我慢して登っていくと、道が平坦になっていき、一旦平原に出る。一面のお花畑(のはず)をten peaksが取り囲み、カメラのフレームに収まらない。この辺りからは緩やかになって、少しで湖のある場所まで出るが、  今回は湖手前から雪に覆われ、ザクザクと歩いて行くとちょうど木曽駒ヶ岳の千畳敷のような地形になっており、Sentinel Pass(センチネルパス)が見える。
この辺りから振り返ったten peaksも素晴らしく、何度もレンズを向けるものの収まりきれず、動画で写すことになる。

 このコースは少し標高差があるが、ten peaksが素晴らしく、絶景もお花も楽しめるイチオシのコースである。

左:モレーン湖からの標識、 中:ten peaksを見ながら登る,  右:どこまでもついて来るten peaks

*サンシャインメドウズとラーチバレーの画像はブログでどうぞ!


Lake Agnes & Big Beehive(レイク・アグネスとビッグ・ビーハイブ) [1日コース]

 Lake Louise(レイク・ルイーズ)湖畔から登り始める。有名なシャトー・レイクルイーズ(ホテル)があるため、観光客が多く、賑やか。
  ここもそれなりに標高差があるが、登っていくとまず小さなMirror Lake(ミラー湖)があり、右のコースを上がると滝を経てtea houseがあるLake Agnes(アグネス湖)に出る。
  このtea house目当てに登る観光客も多く、また途中から馬が通るので、その落下物に少々悩まされる。

  ミラー湖からはBin Beehive(ビッグ・ビーハイブ:大きな蜂の巣)のピークが見える。面白いドーム状の山だ。これは、アグネス湖畔を右回りに回ってから登ることになるが、見かけに反して難しくない。   山頂は非常になだらかで広く、先端には東屋がある。どこででも大休止が出来る感じ。ルイーズ湖もアグネス湖も見渡せて、景色のよいところだ。

  ここからは元に戻ることも、周回コースでミラー湖に戻ることもできる。分岐に戻ってそのまま進むと、樹林帯の中を下っていき、ちょっと寂しい感じだったので、私達は熊よけのために歌を歌いながら降りて行った。
 順番に何か歌うことになって、Kさんが♪ある〜日、と歌い始めたので、思わず「待った〜!!」
 熊さんが出てきては困ります。(笑)

 周回コースを下りきると、また分岐になり、またしても馬が通る道をミラー湖に戻って、また元の道をルイーズ湖まで戻る。 

 ビーハイブに「登頂」でき、また3つの湖を見ながら歩く楽しいコース。今回歩いた中では一番距離のあるコース。

                              中:Lake Agnes,     右:Big Beehiveへの分岐

ビッグ・ビーハイブの画像はブログでどうぞ!


Emerald Lake(エメラルド・レイク)[半日コース]

Lake Louiseを起点に出かけるコース。湖を一周できるが、我々は半周して戻った。
雪解けで随分水浸しの個所もあったが、全般的に花が多く、高低差がないので家族向き。一周すると、それなりに歩いた感じはするだろう。



Plain of Six Glaciers(プレイン・オブ・シックス・グレイシャーズ)[1日コース]

Larch Valleyと同じく、Moraine Lake湖畔から歩き始める。
湖畔を進んていくと、岩っぽいところに出るが、そこにピカが住んでいる。朝晩の涼しい時間帯しか見られないとか。
氷河の方に向かって進んでいくのだが、常にお花が見られ、標高差も厳しくないのでお勧め。

6つの氷河が見えるようになるまで進むとtea houseがあるらしく、やはり観光客が結構歩いている。
私達は、氷河の少し手前までで引き返し、途中から山の方にコースを取って、ラーチバレーから戻る時に歩いた同じ道を湖までもどった。
コースはまっすぐで、迷う個所はないが、一部雪の上を歩く場合もあるので靴はしっかりとしたものを。


*エメラルド・レイク周辺とプレイン・オブ・6グレイシャーズの画像はブログでどうぞ。


Marble Canyon(マーブル・キャニオン)[お散歩コース]

Yoho国立公園にある、小さな渓谷を取り巻く遊歩道。このコースを更に奥まで進むこともできるが、舗装され整備された遊歩道が1.6キロ程続いており、手頃な散歩道になっている。
この辺り一帯は2003年に大規模な山火事があって焼失し、植生が一気に変わったという。ここへ向かう途中の道からもこの大規模な山火事の跡が痛々しく、その凄まじさに驚かされる。

渓谷は深く刻まれ、お花の種類も多く、例えば初日・最終日に訪れると良いだろう。


近くのPaint Potは、雪解けによる洪水で水没しているとかで、見られなかった。


ライブ
Banffから1号線(Trans-Canada Highway)を進み、Lake Louiseの先からは93号線(icefields Parkway)に入る。
何日も通ったBanff〜Lake Louiseにはcastle mountainがある。(お城のような形の面白い山)
 1号線は片側2車線ずつで非常に広い走りやすい道。思わずスピーを出しそうになるが、制限速度が90km/hなので、我慢、我慢。
 (何と言っても安定して走りやすいこの車、メーターには何と時速220kmまで目盛りがある!!)

 93号線に入ると、対面交通になり、少し気を遣う。1号線には両側に金網もあって、動物が入りこむ危険がないが、今度はいつ飛び出してもおかしくない。そう思うとハンドルを握る手にも力が入る。
 が、更に素晴らしい山並みの中を走っていくと、そいういう気持ちも忘れ、ただただウキウキと運転できるのが嬉しい。

 途中の見どころには駐車スペースが設けてあり、みんな止めて楽しんでいる。
 私達も、Bow Lake, Crowfoot Glacier, Peyto Lake, Mistaya Canyonと順に停まっていく。Peyto湖では遊歩道を更に進み、見晴らしの良い地点で早いお昼に。そこでカナダ人夫婦と出会い、話を聞くと東海岸から来たとのこと。キャンピングカーで移動しながら旅を楽しんでいるとか。
そういえば、沢山のキャンピングカーが走っている。いつか日本に来て下さい、と話しながら別れた。

*ドライブの画像はブログでどうぞ。


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