12/10/05更新

BBS過去ログ集 #6

掲示板でのご質問と回答を掲載します。

譜読みが嫌いです
先生・教室の変更について
音大付属の音楽教室と個人レッスンの違い
個人の先生について
子供の指について
指について
原典版について
「音」と「手の形」について
子供の指の形について
教育大学在学中ですが
Q:読みが嫌いです
はじめまして。私は18歳の社会人です。ピアノは5歳から高校卒業まで習っていました。
もともとヤマハ音楽教室に通っていたのですが、小4から個人の教室にかえました。 ヤマハでは楽譜を読むとゆうより 音を聞いて弾く とゆうような感じでした。 だからか?譜読みが苦手です。音を聞いてから弾くのは得意なのですが…

個人教室に変わってから突然 これを読んで弾きなさい と言われ焦りました。13年もやっていて未だに読むのが遅いです。正直楽譜を見るとやる気がなくなる勢いです。
が、ピアノを弾くのは好きなんです。これから難しい曲も弾いていきたいと思っています。簡単な曲なら耳で聞いてチラっと楽譜を見ると弾けるのですが、難しい曲となるとそうもいきません。

やはり簡単な曲から譜読みして弾いていったほうが良いでしょうか??今現在の私のレベルはツェルニー40番です。ですが練習曲よりも有名な曲を弾いていました。 最近ではドビュッシーの曲を結構やりました。

私は別に音大に行きたいとかプロになりたいとかではありません。趣味としてやっていきたいと思っています。弾きたいと思った曲を楽譜を見てスラっと弾けるようになりたいんです。何かアドバイスがあればお願いします。 私は同じくらいピアノをやった人よりはかなり下手だと思います…それは譜読みが嫌いで譜読みから逃げていたからだと思います。

<<私の回答>>
譜読みの件ですが、ドビュッシーなどは譜読みが一番大変な部類に入ると思います。 誰でも、譜読みにはそれなりの時間がかかります。根気が必要です。 それでも、少しずつ取り組めば必ずだんだん楽になりますよ。

まず、練習曲などは譜読みには案外有用かもしれません。というのは、同じ音型を繰り返したり、1度ずつ上がっていったりするパターンが多いので、相対的な位置関係が分かりやすいからです。
最初は視覚的に、3度(ドーミ)、5度(ドーソ)を基準にして、相対的にそれより広い・狭い音符の間隔から4度・6度を覚えます。
例えば、ト音記号の譜面では、低いドから3度ずつ重ねたドミソは、串刺し団子のように綺麗に並びます。小学生には「団子三兄弟」などと言って教えています。(笑)
この形から3度の関係をその音色と共に覚えます。

また、ド・ソ・ドの音に赤・青など薄い色で塗るか丸をつけて絶対的な音の位置を覚えるのも有効です。
全ての楽譜にその印をつけるのではなく、例えば短い曲ならコピーしてそれに心置きなく(?)色をつけてもいいでしょう。その場合でも、ドとソだけにする方がいいと思います。 色は2色程度までにしましょう。

また加線があったり、上下に大きく飛んでいる音の場合には、鉛筆で薄く、そこだけドとかレとか書いてもいいとおもいます。(私も今でも時々、書きます。)

また譜読みし易い楽譜(モーツアルトやハイドンなど)と、読みにくい楽譜(ドビュッシーやプロコフィエフ、ショパン?)もあります。
古典派などは同じパターンが多く、また不協和音が少なめなので、ある程度「感覚的」に正しい音をとりやすいのです。
フランスものや「現代」音楽は臨時記号が多かったり、不協和音など予測できない進行をすることが多いので、最初は誰でも譜読みに時間がかかります。
私も初めてそういう楽譜を読むときは、実に時間をかけて丁寧に読みます。 音楽をやっていると根気も要りますし、辛抱強くなりますね。(笑)

でも、楽譜は作曲家の直筆のメッセージです。丁寧に読み解いて、直接の対話を楽しんで下さい。

Q:生・教室の変更について
Reiko先生、初めまして。 知人からの紹介で、ごく最近拝見する様になりました。レッスンルームについては、殆ど拝見させて頂き、大変勉強になりました。早速で恐縮なのですが、ご意見を賜りたく投稿致しました。

私(40歳)には、ピアノを習っている5歳半の娘がいて、先生・教室の変更を考えています。というのも、将来的に音大を目指そうと考えたからです。現在、絶対音感会得を主目的とした音楽教室に通い、その中でピアノを1年半習ってきたのですが、音大を目指すには、ベターがあるはずだと。ということで、結論、芸大卒先生の個人レッスンを受けるべきか?桐朋付属の音楽教室に入れるべきか?で悩んでいます。勿論、芸大卒先生にめぐり合う、教室受験に受かるという楽観を前提にです。芸大卒の先生は、ネットで探していて、桐朋付属音楽教室には、未就学者であればほとんど受かるという情報が楽観の根拠です。

両親共に、音楽の経験は趣味程度でしたので、ほとんど知識・常識が無い状況ですが、娘のがんばりを見て、目指せる間は最高峰を、という厚かましい思いな訳です。
そんな折、Reiko先生のサイトを拝見して、(かなり端折りますが)「ピアニストを目指すなら、芸大ピアノ課卒の先生に師事」「芸大卒の先生に師事の方がつぶしが利く」「桐朋を目指すなら、系列の付属から〜」「、△△音楽教室でグループレッスンをしていました等よりも○○音大卒の先生に習っていました、の方が・・・」「桐朋音大に入りたいなら最初から桐朋系列に入らないと無理、途中で他の音大志望に変えるのも大変かも」という記載を見て、私の理解では、「芸大ピアノ課卒の先生の個人レッスンであれば、高み(ピアニスト)も目指せるし、受験のつぶしが利く。桐朋系列に入ると桐朋に入れなければつぶしも利かない」と受け取ったのですが、Reiko先生に改めてご意見を伺いたく投稿した次第です。 何卒宜しくお願いします。

<<私の回答>>
初めまして。早速ですが、お答えします。あくまで私見ということで・・・。
・(先生の出身大学を問わず)できるだけ「良い先生」を探して師事することは最も大切なことだと想います。その意味では、受けて頂けるなら芸大卒の先生や桐朋卒の先生の個人レッスンを考えるのは極めて妥当と思います。
 ただし、まだ5歳半ですし、受けて貰えるかどうかは先生次第でしょう。

・武蔵野であれ桐朋であれ、こどものための音楽教室があります。ただ、ここへ入れば音大受験に絶対に有利とまでは言い切れません。
・さてここからは一番重要なことですが、
5歳半のお嬢さんは、ご本人がピアノが大好きで、ずっと続けたいと(少なくとも現時点で)思っているのでしょうか。頑張っているということですが、まだ小学校にも入る前ですから、音大を目指すとは・プロになるとはどういうことかはまだ分からないだろうと思います。

 また、適性というものがあります。生まれつきのものと後から努力で叶うものがありますが、いずれにせよ、もう少し大きくならないと見極めは難しいでしょう。(早くて8歳くらい、遅くても小学校の間にはある程度分かります。) その時点で考えた方がいいのではないでしょうか。

見込みがあれば、少なくとも音大でピアノを専攻した先生ならば、必ず10歳位までに先生の方からお話があるはずです。また、その頃にはある程度体も手も大きくなって、性格やその他からも、もう少し現実的に判断できるようになっています。
その時点で、改めて先生と相談するのがよいと思います。

可能なら専門の道に進ませたいと思っておられるなら、8〜10歳位までに先生を変えても十分間に合います。今の教室が絶対音感会得を目的とするというのは私には?ですが(絶対音感はプロになるのに必須のものではなく、ピアノを練習する過程で誰にでも7割位の確率で身につくものですので・・・。)、その先生がピアノを専攻された方ならば、当面そこでも(個人レッスンが受けられるなら)よいでしょう。

一般的に、音大で教えているような先生は、よほどでない限り5歳の子供は教えてくれません。音大を出てすぐの先生なら見て下さると思いますが、その中で適性を見極め、自然と上の先生を紹介してもらえるものです。
でも、もし余りに小さい時から音大受験などと励ますと、もしその道が閉ざされた時にお嬢さんが挫折感を抱く可能性もあります。そのほうが私は心配なのですが・・・。

現時点では、まず桐朋でも芸大でも武蔵野でもその他名前を聞けばああ、と分かる音大でピアノを専攻した先生に個人レッスンを受けるだけで、必要十分だと思います。 あとは、ご本人次第です。
暖かく見守ってあげて、プロであれ一生の趣味であれ、お嬢さんがピアノをずっと続けられるように環境を整えてあげることが一番の親としての愛情ではないでしょうか。
大丈夫、焦ることはありません。 才能があれば、専門の先生に師事していれば、おのずと道は開けると思います。

Q:大付属の音楽教室と個人レッスンの違いについて
早速のレスありがとうございます。 先生からのご意見「一番重要なこと」について、私も全く同意です。また、Reiko先生もそうお考えであろうと、HPを拝見して想像しておりました。

敢えて、補足して質問させて頂けるならば、音大付属の音楽教室と個人レッスンの違いが分かってないので、教えて頂けないでしょうか?
知人に聞いた話ですが、某音大卒の個人の先生(某音大付属の音楽教室の講師らしいです)は、ピアノ実技だけでなく、受験を視野にいれたソルフェージュなどを教えてくれる、という事ですし、桐朋の場合(電話で聞いたのですが)は、ソルフェージュはクラス、ピアノは個人レッスンをされるという事なのですが...(ちなみに、小学生になると、受験も厳しくなるとおっしゃってました)。 また、今、ネットであたっている個人の先生は、若い芸大卒の先生です。

<<私の回答>>
音楽教室では、実技(ピアノ)の他にソルフェージュは勿論ですが、アンサンブル(合奏)や合唱など、音楽を総合的に学ばせる工夫がなされているようです。
*参考サイト:
武蔵野音大の場合
http://www.musashino-music.ac.jp/class/index.html

桐朋学園こどものための音楽教室の場合
http://www.koyo-elc.co.jp/~touhou/
(注:各教室の案内ページをクリックして読んで下さい。)

個人のレッスンでは、通常はピアノの個人レッスンのみか、先生によってはソルフェージュも見てくれますが、一般的にはソルフェージュは別に習いにいくのだと思います。
東京などではソルフェージュの教室がありますが、地方都市などでは音楽教室で対応する場合がほとんどだと思います。
それが一番の違いです。

質問者からのお返事:
ご回答ありがとうございます。 HP・ご意見等伺い、個人の先生でソルフェージュも教えてもらえるのであれば、 受験とういう事を視野に入れても、個人レッスンの方がよいのではと思ってきました。
桐朋の音楽教室に年長から楽に入れて、エスカレートで大学までの方が有利では?(当然、そんなに単純な話ではないと思いますが)と迷いましたが、年齢的に考えても、個人の先生に師事した方が良いのかもしれませんね。

> 一般的にはソルフェージュは別に習いにいくのだと思います。
私は、都内在住なのですが、ソルフェージュも教えて下さる芸大卒の先生を探そうと思います。Reiko先生は、別に習いに行かれたのですか?
新しい先生は、全くツテが無いので、ネットで紹介頂き、数人お会いしてみる事にします。

Q:人の先生について
早速、個人レッスンの先生をお二人、ネットの方から紹介頂き、お会いさせて頂く事になりました。 電話で少しお話させて頂いたのですが、御二方ともとても素晴らしい(お人柄・経歴の)先生ではないかと思いました。そこで、愚問かもしれないのですが、御二方とも受け入れて頂けた場合、御二方にお願いする事はやはり失礼なのでしょうか?勿論、子供との相性も合う様であればですし、Reiko先生の「良い先生を探しましょう」を参考にさせて頂きます。ちなみに、お一人は芸大卒で芸大で助手をされているとても若い先生、もうお一人は、有名音大で講師をされている大ベテランの先生です。レッスンのスケジュールは御二方バラバラなので問題無さそうです。
お一人にお願いしても良いのでしょうけど...。やはり、月2回づつという訳にはいかないのでしょうか...?

<<私の回答>>
まず、最初のご質問に関してですが、 私の場合は地方都市にいましたので、受験生を集めて日曜日に先生がソルフェージュをして下さいました。
次に、先生の件ですが、
2人並行は非常に困難です。非常に失礼でもあります。
唯一ありうるのは、そのお二人が師弟関係で、普段は「弟子」の立場の先生がレッスンし、仕上がったら「師」の先生に見ていただくという場合のみとお考え下さい。

実際も、与えられる曲をこなすだけで無理です・・・。それに、指導方針が異なれば、演奏からすぐ分かってしまいますよ。 二兎を追えば、両方失います。

質問者からのお返事:
こんばんわ。 連日、ありがとうございます。
やはり、そうですよね。愚問でした。(でも、とても悩みそうですが) Reiko先生のお陰で少しずつ知らない世界の扉を開けていく感じです。 また、近々相談させて頂くと思います。

質問者からのご報告
過日、ご相談しました先生の件、決まりました。ネットで紹介頂いたお二人ともに、お人柄は素晴らしく、本当に悩みました。子供もお二方とも気に入ってましたが、大ベテランの先生に決めました。それ程重視していた訳ではなかったのですが、しいて言えばという事で指導暦が長いという点で決めました。気がかりがあるとすれば、先の話ですが、高校受験の時は、70台半ばになられている事ですね。 今回の先生選びについて、アドバイス本当にありがとうございました。
大変参考になりました。

<<私の回答>>
先生が決まってよかったですね。 頑張って下さい。 なお、70代であっても何ら問題はないと思います。

Q:供の指について
子供の指について、気になる事があります。ご意見いただけますか? 両手共になのですが、薬指と小指が内側に少し曲がっている事に気がつきました。3歳半からピアノを始めて丸2年、ピアノの影響でしょうか?
今度の先生に、聞いては見ましたが、個人の個性という事で気にされず、今までの弾き方で構わないとの事でした。
しかし、打鍵時よく見ると、薬指と小指の鍵盤との接点は、指先の中心ではなく外側寄りずれています。このまま放置して置いてよいのか、それとも、指先の中心で弾く様に修正した方が良いのでしょうか?

<<私の回答>>
文字で正確に説明するのは難しいのですが、誰でも力を抜いて鍵盤に手を置けば、必ず「薬指と小指の鍵盤との接点は、指先の中心ではなく外側寄りずれ」るものですが、そのことでしょうか?? 指先の中心で弾く必要もありませんので、そのことだけでしたら何の心配も要りません。

なお、指を平らにまっすぐ伸ばした時には、私の小指は僅かに外側へ曲がっています。これはピアノの影響ですね。
いずれにせよ、まだ体も手も小さいので、最終的には実際に見ない限り分かりません。それを「個性」と言われると疑問符がつきますが・・・。 もし気になるようでしたが、同年代の他のお友達が弾くところを見せてもらったり、ピアノが上手な他に親御さんに見てもらってはいかがでしょうか。 質問者からのお返事:
Reiko先生、いつもお返事ありがとうございます。
娘は、指を平らにまっすぐ伸ばした時には、薬指、特に小指は僅かに内側に曲がっています。Reiko先生は、外側なんですね。ピアノの影響だと外側になるものなのですか? 指が内側にどんどん曲がりそうな気がして...。

> 指先の中心で弾く必要もありませんので、そのことだけでしたら何の心配も要りません
そうなんですね。 アドバイス通り、同年代の子の弾くところを見てみます。


Q:について
今回以前より気になっていてどうしても聞いてみたい事があったので思い切って投稿しました。よろしくお願いします。それは指についてなのですが・・・・。
私はもう大人でピアノを弾いている身なのですが、私の指はとても短いのです。 (しかも太い・・・涙)

見た目的なコンプレックスもさる事ながら、それはピアノを弾く上でものすごい弊害になってきています。簡単な曲や練習曲ならなんとか大丈夫なのですが、難易度の高い曲だと和音などで届かない事が多々あります。難しい曲であればある程それは増えていく一方です。
ピアノの先生にそれを打ち明けたところ、指の長さより手のつかめる範囲?(うまく説明できなくてすみません)の方が重要だと言っていましたが、私はやはり指の長さは関係あると思います。今まで何人かの先生に教わってきましたが、みなさん本当に手の指細くて長くてきれいですよね・・・。うらやましいくらいです。

既に今弾いている曲でも届かない部分があり、その部分を先生はアルペッジョでいいよと促してくれるのですがやっぱりキメのパートだと物足りないですしとても残念です。
これは本当物理的な問題で、いくら練習しようとも解決できない事なのでどうしようもないですよね?なのでそんな私が難易度の高い曲を望むのは無理なのでしょうか?
いずれはやっぱり憧れのショパンのエチュードなどを弾いてみたいと思うのですが、指の短い私には無理でしょうか?もう成長は止まってますし(当たり前。笑)、指が細くなっても伸びる事は無いでしょうし、それを考えるとものすごく憂鬱な気分です。(それともピアノを弾いていれば指が長くなるなんて事あるのでしょうか!?)

ちなみに今は練習曲と合わせてショパンのワルツやベートーベンのソナタ(月光)を弾いていますが、すでに届かない箇所がいくつかあります。 すみませんがReiko先生の見解とアドバイスを頂けないでしょうか? どうしようもない物理的な問題ですみません・・・。

<<私の回答>>
まず、指の長さよりは、手のひらの大きさも含めた手全体の大きさが問題です。その意味では細くなくてもよいし、余り長くなくてもトータル(手のひらの長さ+指の長さ=何度まで届くか)で長さが確保できればOKです。
その意味では、エチュードや月光を弾くには、最低9度(1オクターブ+1度)が望ましいですね。でも、オクターブが届けば何とかなります。

太さについては、外国人は凄く太いようですよ。黒鍵を細く削って使っている人がいるとか。黒鍵の間に挟まって弾けないのでなければ、気にしないことです。

大人の場合には、練習していくうちに指が伸びることはありません。でも、指と指の間が少し広がるようにはなり、柔軟性も増しますから、結果的には弾きやすくなるはずですよ。

究極の解決方法として、以前は特注で狭い幅の鍵盤があったのですが、最新のカタログには見当たりませんでした。(一昔前のヤマハでは、最大で10センチ短い鍵盤をカタログに載せていました。)・・・ただ、これだとおうちのピアノ以外では全く意味がないので、もう作らないのかもしれません。

さて、残念ですが、一生懸命練習すれば誰でもショパンエチュードが弾きこなせるようになるとは言えないことです。多分、手が大きくてもそこまで到達できない人もいるでしょう。 そこが辛いところですが、誰でも勉強すれば東大に入れる訳ではないとの似ています。
また、私は9度しか届きませんから、リストを弾くのは大変ですし、ソナタ以外はそんなに好きではないので(←言い訳!)リストは最低限しか弾きませんでした。 確かに、ショパンは素敵で憧れですから、弾きたいですよね。
で、結論は、

1.広い音域はやはりアルペジオで我慢する。
2.細かいパッセージが崩れる時は、やはりゆっくり弾く。
3.モーツアルトなど、余り広い音域が出てこない曲の中から素敵な曲を選んで弾く。
というところでしょうか。

出来ないことを嘆くよりも、出来る範囲で自分が楽しめるものを見つける喜びを見出して下さい。 難易度が高いから優れた曲でもありません。ショパンエチュードが弾けるから偉いわけでもありません。
高速道路を車で走っている時には見えない景色が、歩いている時には見えてきます。 そんな景色もあなたの心に彩を添えてくれると思います。

質問者からのお返事:
Reiko先生お返事ありがとうございます! 色々な話を知る事ができてとても為になりました。
鍵盤の短いピアノもあるのですね。知りませんでした!びっくりです。 でもさすがにそこまでは・・・って感じですね。

私の指は1オクターブ以上は正直きついので後は指の柔軟さがもっと身につく事を期待するしかないですね・・・。いつかは難易度の高い曲も弾きたいですが、自分なりに無理なくかなぁと思いました。
ピアニストともなると結構男の人も多いですよね。手や指の長さやリーチといった点では男の人は優位ですよね。かのラフマニノフもがたいのいい人だったと聞きます。それを活かした?かどうかはわかりませんが、彼の曲は難しい曲が多くて難易度が高いという点でも有名ですよね。そういう曲にも魅力は感じますがまずは焦らずできる所からですかね。

アドバイス本当にありがとうございました。 ピアノが好きだという純粋な気持ちは変わらないので、これからも頑張ってピアノを弾き続けていきたいと思います。

Q:典版について
大変、お久しぶりです。 楽譜のことで、お聞きしたいことがあります。 よろしくお願いします。

高3の娘が、 音大受験の副科でモーツァルトのソナタを弾きます。
大体仕上がってきているのですが、先生から どの版でも良いので、原典版にも当たってみるように という指示がありました。(現在は全音版のソナタ集を使用) ピアノ専攻の方は、赤いウイーン原典を使う方が多いようですが、 調べてみると原典版、いろいろあります。
どれを用意しようか思案中です。 何か、違いはあるのでしょうか?

<<私の回答>>
今晩は。早速ですが、原典版といっても校訂者の名前が載っているように、少しずつ異なる点がありますが、基本的にはウィーン原典版でよいでしょう。 ベーレンライター版などもありますが・・・。
試験等に関しては、究極のところ、どの版を使ったから落ちた、とかこの版でないとダメということはありません。 例えばリサイタルをするときに、版によって音が違う点が気になるからクリアにしたい、という場合に、複数の原典を当たる価値はあると思いますが、私も、とりあえず「原典版」ならよい、と思います。
アバウトな答えですみません。

質問者からのお返事:
お返事ありがとうございました。あの、赤い本ですね!準備します。 声楽専攻の受験生にとって、副科ピアノの練習(ソナタとスケール)は とてもよい気分転換と喉の休憩になっているようです。
特に全調スケールは、無になるそうです。調音の耳の準備にも役立ちますし。 今年は浪人覚悟の受験です。
副ピ試験まで残れることが今年の目標ですので。

Q:音」と「手の形」について
37歳、幼稚園年長の母です。 (以前にも質問させて頂いたことがあります。)
現在、音楽教室とピアノ個人に通っていますが、手の形と打鍵についてお聞きしたいと思います。
個人の先生は「手はまだまだ大きくなるので細かい形についてはうるさく言いたくないし、今は楽譜を読んで弾ける!楽しい!という気持ちを育てていきたいと思っています」とおっしゃっています。なので、レッスン時に先生自身はまったく弾いてくれません。娘本人が読んできた音が正しいかをシャープペンシルでコチコチっとリズムを叩いてレッスンして下さっています。(30歳半ばの芸大卒の先生です)

近所に同じ歳の子供がいるお宅があるのですが、そのお子さんの先生はコンクールに積極的に出す先生のようで、そのお友達も一ヶ月後にコンクールに出るそうです。

その先生は「音」と「手の形」にとても厳しく、きちんと打鍵できるように最初は手の甲に消しゴムを置いて、それが落ちないように打鍵出来るまで曲を弾かせてくれなかったそうで、実際、娘の同級生の園児は他の子供とは明らかに「違う」音を出します。 (手首が力強く返る?ような、というか指がしっかりしているというのか・・・)

その子のお母さんは「ネコでもドレミと押せばドレミの音は出る。如何に綺麗で個性的な音を出すかが大切なんだよ〜」というのです。

今、6歳の園児に対しての指導方法はどちらがいいのでしょうか? どちらが最良なのかが分かりません。(私は全く弾いたことがありません)
娘はピアノが大好きで誰にも負けたくないし、絶対にピアニストになりたい!と言い続けています。 音楽教室の専門コースに推薦されていますが、そこではやはりコンクールを意識した先生に指導していただけるとのことで、来年3月までに結論を出してあげなければなりません。
どうぞ宜しくお願いします。

<<私の回答>>
まず最初に、芸大の先生に個人レッスンを受けつつ、音楽教室の専門コースに進むのは(芸大の先生の了解がなければ)両立はまず無理だろうということです。 曲目の負担もそうですし、指導方針も少し違うでしょう。
どういう指導法が正しいというのは無いと思いますが、流石に消しゴムを載せて、というのは全ての生徒さんに向いているとは言えないでしょうね・・・。 手の大きさや強さ、体格など個人差が大きいですし。

いま一番すべきことは、
・(再度)芸大の先生に、お子さんが「ピアノが大好きで誰にも負けたくないし、絶対にピアニストになりたい!」と思っていることを伝える。
・コンクールの出場を含め、指導上気になることは率直に質問する。
その上で、個人レッスン1本に絞る方がいいのではないかと思います。

お子さん自身は、その芸大の先生のレッスンに対して不安・不満はあるのでしょうか? もしもあれば、それを解決し、無いのであれば、先生を信頼してお任せしてよいのではないかと思います。

芸大の先生本人も「専門コース」のご出身です。 次回のレッスン時、先生とお話していろいろ検討してみようと思います。

Q:供の指の形について
「指」なのですが、伸ばした状態で弾いている為、 抑揚(?)のない2次元(イメージです)の音しか出ていないのですが、 それは 今すぐなおした方が良いものなのでしょうか?

それとも、のちのち弾く曲によって打鍵する手の形(指)は変わっていくものなのでしょうか?
また、自分で出す「音」へのこだわりはもうこの時期に必要なものなのでしょうか?

<<私の回答>>
手の大きさにも左右されますが、伸ばし切って弾いているのでなければとりあえず問題ないだろうと思います。 気になるなら是非先生に尋ねてください。
出す音によって指を立てたり寝かせたりはします。
また、「自分が出す音へのこだわり」は非常に大切です。聞けば違いが分かるはずで、その点は常に意識することが必要だと思います。 (その意味では先生が少し弾いてくれると一番いいですね。)

Q:育大学在学中ですが・・・
こんにちは。 最近気になることがありまして、その中でこのサイトを見つけました。
ピアノ歴は二年の大学1年生なんですが、昔から音楽は好きで、4歳幼稚園の時から小学校2年の時までYAMAHAでエレクトーンはやっていましたし、そのあとも独学ですが遊び程度にピアノを触り中学校三年間は合唱コンクールで伴奏をしました。

現在教育大学の音楽科に通っています。曲はツェルニー100番練習曲の現在25番、バッハのインベンション1・2・3番、ベートーベンソナタOp49−2の1楽章・2楽章,Op13の1楽章・3楽章、モーツァルソナタKV332,KV457をやってきました。今は一ヵ月後のコンクールの曲に集中しているためツェルニーとバッハはとめています。 コンクールでの曲はベートーベンソナタ8番悲愴の1・3楽章です。

ピアノを今までやってきた人達からみるとありえないくらい馬鹿な話に見えると思いますが、自分は本気でピアノをやっていくつもりでいます。大学院や留学も考えています。まだ手探り的なところがありしっかりと調べれていない分もありますが、気持ちは本気です。妥協はしないと決めましたし、努力をしてできないことはないと自分は信じています。プロでバリバリ演奏家としてやっていくという理想まで叶うとはさすがに思っていないですが、でもそうなるつもりで毎日取り組んでいます。自分自身夢を達成出来ないとは思いません。現実を見てないとか、ばかばかしい話かもしれません。が、それでも自分の気持ちは変わりません。とにかくピアノが大好きです。

しかし、この頃急に怖くなったりします。考えないようにはしますが、やはり不安というのは自分の中にあります。このようなことをこの場で聞くのは場違いかもしれないですし、聞いてはっきりわかるものではないとも思います。なにより演奏を聴かないとなんとも言えないでしょうが…。それでもあえて質問させてもらいます。このような時期から始めたらやはり無理なのでしょうか?努力だけではどうにもならないのでしょうか?
長くなりまして申し訳ありません。読んで頂けるだけでも幸いでがよろしかったらお返事の方よろしくお願いします。

<<私の回答>>
こんにちは。HPの方もお読みいただいたと思いますが、お返事いたします。
率直に言って、どうお返事すべきか迷いました。 私にとって一番ラクな回答は、「そうですね、『努力をしてできないことはない』と信じて頑張ってみて下さい。道が開けるかもしれません。」と書くことです。それに、そう聞けばyou-!!さんも(少なくとも数ヶ月から数年は)傷つかないかもしれません。
でも、私なりに真剣且つ誠実にお答えしたいと思います。

まず、真の才能に恵まれた人(同じ年齢で現在ピアノを志して精進している日本中の若者の中で数人でしょう。)であれば、今からでも演奏家としてもやっていける水準に達することは可能性が高いです。またそういう人の場合、「始めるのが遅すぎた」としても数年(そうですね、早くても5〜8年以上かかるでしょうか)で「プロでバリバリ演奏家としてやっていく」ことは不可能ではないと思います。
さて、もしもそこまでの才能には恵まれなかった人(確率から言えば、ほぼ全ての人に当てはまります)は、ある水準に達するまではひたすら練習を重ね、指導を受けて頑張ることになります。you-!!さんはアマチュアとしてではなくプロを目指している訳ですから、その場合、例えば音大受験可能な水準まで達するのに、ツェルニー100番レベルだと小学校低学年に当たりますから、そこから高3まで10年ありますね・・・。

今から10年、ピアノに専念する環境が作れるかどうかがまず大問題です。プロを目指すならグランドピアノでの練習も必須です。筋肉を鍛える訳ですから効率よく、とか促成というのも殆ど無理です。 一番問題なのは、その5年なり10年を経て、プロに要求される水準に達することが可能かどうかということですが、その確率も高くはありません。「お遊び」と「プロ」の水準には天地ほどの差があります。これを克服するのは容易ではありません。そのことを肝に銘じてください。

残念ながら、どんなに練習しても、誰でもがプロの水準になれるわけではないことは、ほかの世界でも共通だと思います。大学生ともなれば、これからの10年をピアノに捧げるのは、様々な意味で非常に難しいのではないでしょうか。 それでも目指したいというのなら止めませんが、安易に考えると一番傷つくのはyou-!!さんご自身です。
ピアノへの愛情や真剣さは大変よく伝わりました。それだけに、私も本気でお答えしています。

まずは、ピアノを専攻した先生について、レッスンを受け、演奏を聞いてもらってアドバイスを受けて下さい。必ず、本気でプロを目指したいと伝えることです。 その上で先生のお答えと私の回答が一致するのであれば、考え直して下さい。
ピアノが大好きなyou-!!さんがピアノと共に人生を歩まれることはどんな形であれ可能です。様々な生き方を探してみて下さい。
それから、今からでも、演奏を人に聞かせても恥ずかしくないレベルまで達することは可能です。(セミプロ級という意味で。)それは保証しますので、そのための努力は惜しまないで続けて下さいね。 私からは以上です。

質問者からのお返事:
こんにちは。お返事ほんとにありがとうございます。
やはり難しいことではありますよね・・・。レッスンはすでに習っていまして、先生にも聞いてはいますが、無理とは言えないし出来るとも言えない世界とは言われています。プロを目指すといいましたが、もちろんプロにはなりたいですがなれなかったから落ち込んで人生めちゃくちゃになって・・・というようなことには自分はならないと思います。

それは目指すとこはプロではありますが、自分はピアノが、音楽がほんとに好きなので苦しいこととは思いますがとにかく音楽で生活がしたいのです。それはいってしまえばどんな形であっても構わないんです。だからプロになるつもりないとか、諦めているってわけでも決してありません。一応現実も見ないといけないですし・。

そうすることが出来るようになるための時間が今だと思いますし、その時間をピアノに当てています。だから自分も無駄にはならないと思っています。・・現実は確かに厳しいでしょうが。。。

でも管理人さんがおっしゃるように、いろいろ考えることはありますがこの大学生活の中でもう一度真剣に考えてみようと思います。ピアノが、音楽が好きという気持ちは忘れずにがんばっていきます! ほんとうにありがとうございました。


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