| 車のエンジンを掛けて、走り出したところで対向車が向かってきました。道幅があまり広くないのでスピードを落とし、車を端に寄せようとしました。その時になにも考えず車を左に寄せてしまったのです。ということは、対向車は真正面に向かってきます。大慌てで急ブレーキを踏んで、危うく正面衝突を逃れました。対向車のドライバーは頭に手をやって「なにやってんだー。」てな感じで叫んでいる様子。ともかく頭をさげて、謝るそぶりをみせて車を動かしだしました。そこからはひたすらキープライトに徹して、カメサン運転です。 今日は暗くならないうちにホテルまで帰りたかったので、来た道を戻りはじめました。そうはいうもののまだ時間も早いので、サド伯爵が治めていたことで有名なラコストに寄ってみることに。国道をそれて、田舎の曲がりくねった道に入り、しばらくブドウ畑の中を走っていくとラコストに到着しました。人口400人の坂ばかりの小さな村です。昔の生活がそのまま残っている雰囲気がする村です。まるでここだけ時間が止まっているように。 そんな小さな村ですのでぐるりと廻っても30分ほどで見終わってしまい、車に戻って帰路につくことにしました。 高速道路で工事渋滞に引っ掛かったほかは道にもほとんど迷わず無事ホテルに帰りつくことができました。 その日の夕食はやや遅くなってしまい、どこのレストランも席が一杯です。やっと空いている店を見つけて席につきました。ワインとパスタを頼んだのですが、ワインがなかなか出てきません。30分くらい待っても出てこないので「ワインをはよもって来い。」と文句をいうとウエイターの兄ちゃんが「Sorry!!,sorry!!」と慌てて持ってきました。その様子を見ていた妻がボソッと一言「お酒を待たされているときの顔がムッチャ怖かった。これから家ではお酒を切らさないようにしよ。」 |
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