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| 長旅の末たどり着いた |
| 憧れの地、イタリア。 |
| 事前に治安の悪さについて |
| 詳しく学び、やたらと桁の多い |
| 通貨の単位に馴染めぬまま、 |
| 苦難(?)の旅はスタートする。 |
| おいしいパスタが食べたい一心で、 |
| こんなところまで来てしまった・・・。 |
| ←これはミラノっ子ご自慢の聖堂。 |
| 真ん中に黄金のマリア像がある。 |
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| イタリアには歴史的建造物が多い。 |
| そして重厚な石造り。 |
| よくまあ崩れないものだと感心する。 |
| しかもガイドさんは簡単に |
| これは12世紀の建物、なんて言うけれど |
| あまりの古さに実感がわかず、 |
| ただただ感心するしかない。 |
| こんなに古い建物を、今も当たり前に |
| 生活空間として使っているのはすごいこと。 |
| 外見はこんなに古いのに、 |
| イタリア人の奥さんは、 |
| 一日の大半を掃除に費やし、 |
| 部屋の中はピッカピカなんだそうだ。 |
| 耳が痛い・・・。 |
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| 初めて見る巨大なドゥオーモ。 |
| キリスト教がいかに多くの影響を |
| ヨーロッパ文化に与えてきたか。 |
| この神聖な空間に身を置くことで |
| ほんの少しだけ、感じることが |
| 出来たような気がする。 |
| 今年は特にキリスト教の |
| 聖年にあたり、巡礼者が |
| ぞくぞくと訪れているらしい。 |
| ←この広場の前はスリが多い |
| ことで有名。 |
| いきなり緊張が走る。といっても |
| すられるだけの時間がなかった。 |
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| →ミケランジェロ作「ロンダニーニのピエタ」 |
| 下のスフォルツェスコ城内に置かれている。 |
| ちょっとわかりにくいが、 |
| 十字架から降ろされたイエスを |
| 後ろから聖母マリアが支えている。 |
| 母の慈愛と嘆きが |
| 体全体からにじみでている。 |
| この場を包む静かな空気にのまれた。 |
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| この日の昼食は、名物料理の |
| ミラノ風リゾットとカツレツ。 |
| ガイドさんの、懇切丁寧な |
| カツレツの作り方に生唾ゴックン。 |
| ところが、せっかくのリゾットは |
| 時間が経っていてふにゃふにゃ。 |
| メインのカツレツはなんとガチガチ。 |
| いくら切ってもかすり傷一つおわない |
| 強者のカツレツとの無言の闘いは、 |
| 食べたつもりでナイフを置くという |
| 挑戦者の無念の敗退で幕を閉じた。 |
| 密かにグルメな旅を期待していた |
| 私の心はボロボロである。 |
| この先どうなることやら・・・。 |
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