テニスウィーク
2008年4月15日
サンプラスはロンドンへの帰還を予約する


7度のウィンブルドン優勝者であるピート・サンプラスは、オール・イングランド・クラブのセンターコートを「テニスの大聖堂」と呼んだ。そして12月に、サンプラスはロンドンの歴史的なロイヤル・アルバート・ホールでプレーするために、彼の最も素晴らしいグランドスラム勝利の都市に戻る。

14回のグランドスラム・チャンピオンは、12月2〜7日にロイヤル・アルバート・ホールで開催される、チャンピオンズ・ブラックロック・マスターズテニスのシーズン最終戦、ブラックロック・ツアーに出場すると約束した。これは2002年、サンプラスが最後にウィンブルドンに出場し、2回戦でスイスのジョージ・バストルに敗れて以来、初めてロンドンへ向かう旅となる。

「あそこが素晴らしい競技場だったのを覚えているよ」と、20年前にダブルス世界選手権大会のためロイヤル・アルバート・ホールを訪れたサンプラスは語った。「皆がタキシード姿でシャンパンを飲んでいて、ポイントの間にはグラスの音が聞こえた。彼らは大いに楽しむ、だから僕もそれを楽しみにしているよ。最後のウィンブルドン以来ロンドンへ行っていない。あれは悪夢のようだったね。ロンドンの大会やスタジアム、雰囲気などについては、良い評判を聞いている。だから僕はかなり張り切っているし、ワクワクしているよ。皆が大会をとても良くサポートしてくれているそうだ。ロンドンへ戻って、彼らのために少しばかりテニスをするのが楽しみだよ」

先月にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われたネットジェッツ対決では、サンプラスは世界ナンバー1のロジャー・フェデラーを3セットまで追い詰めた。最終セットではフェデラーに対して5-2リードとしたが、12回のグランドスラム・チャンピオンが6-3、6-7、7-6(6)で勝利を収めた。2時間15分に及んだ試合は、戦前の大宣伝を裏切る事はなかった。

「競い合う事は今でも楽しい。それは挑戦であり、最後にトロフィーを掲げたいと思うよ」とサンプラスは語った。「いいプレーをして、勝ちたいと思う。今はもう少しリラックスしているけれどね。人々は競い合ったテニスを見たいと望んでいる。観客は今でも僕がかつてのようにサーブ&ボレーをし、ショットを繰り出すのを見たがっている。もう少し軽い雰囲気でだけどね」

ロンドンでのプレーに先だって、サンプラスは5月21〜24日にサンパウロで開催されるグランドチャンピオンズ・ブラジルに出場し、初めて南米を訪れる予定である。

「サンパウロについて良い評判を聞いてきたが、僕は一度も行った事がないんだ。だから楽しみだよ。異なった文化がある。かつてはどこかに行っても、その都市や歴史を気にかける事もなかったが、今回は恐らく何日か休暇をとって観光をするだろう。かつてはしなかった事をするんだ。とはいえ、今でも僕は勝つためにそこへ行き、優れたショーを催す事に焦点を合わせるけれどね」

36歳のサンプラスは5月1日、アウトバック・チャンピオンズシリーズ――アメリカのシニア・サーキット――のボストン大会で、タイトル防衛に取り組む予定である。

サンプラスはジョン・マッケンロー、ジム・クーリエ、ジミー・アリアス等とグループAに属する。そして5月1日木曜日にサンプラスは初戦でアリアスと対戦し、その後にマッケンローはクーリエと対戦する。その後サンプラスは5月2日の金曜夜にマッケンロー、5月3日の土曜夜にはクーリエと対戦する。2006年のボストン・チャンピオンであるトッド・マーチンは、ウェイン・フェレイラ、アーロン・クリックステイン、ミカエル・ペルンフォース等とグループBに属し、4月30日の水曜には初戦でクリックステインと対戦する。
訳注:その後マーチンは怪我で欠場し、代理としてマリバイ・ワシントンが参加した。また、サンプラスは背中の怪我のため、第3戦以降を棄権した。

サンプラスは2002年USオープンに優勝して以来、昨年に初の競技的な大会に出場した場所へ戻る。2007年のボストンでは、サンプラスはラウンドロビンを3勝0敗で通過し、決勝戦ではマーチンのマッチポイントを3本しのぎ、6-3、5-7、11-9(チャンピオンズ・タイブレーク)で勝利した。7回のウィンブルドン・チャンピオンはまた、 土曜日の夜には予想通り売り切れとなったマッケンローとの試合を戦い、刺激的な雰囲気のアガニス・アリーナで、元デビスカップ・ダブルスパートナーに6-3、6-4で勝利した。

5月18日には、サンプラスはチリのサンティアゴにあるアリーナ・サンティアゴで、元世界ナンバー1のマルセロ・リオスとエキシビション・マッチを行う予定である。


*ピートのインタビューが下のアドレスで見られます。LIVE SEARCH の欄に Sampras と入れて検索してください。
http://www.atptennis.com/en/multimedia/default_video.asp

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