テレグラフ
2008年4月16日
ピート・サンプラスは再びコートを支配したいと望んでいる
文:Mark Hodgkinson


ハリウッド女優の妻と2人の幼い息子と共に、日当たりの良いカリフォルニアで引退生活を送る事、それはピート・サンプラスに「いわば男として少し満足のいかない」気分を抱かせてきた。男は働くべきだとサンプラスは考えている。彼は昨夜、ロンドンに戻って12月にロイヤル・アルバート・ホールで行われるブラックロック・マスターズテニスに出場し、かつての競争心をいくらか取り戻す事を望んでいると発表した。

記録的な14のグランドスラム・タイトル保持者であるサンプラスは、最近になってテニスの大舞台に再び登場し、昨年終わりにはロジャー・フェデラーとアジアで一連のエキシビション・マッチを行った。さらに先月にはニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで、もう一度世界ナンバー1と対戦した。しかし今回は、7度のウィンブルドン・チャンピオンが2002年に芝生のスラム大会で敗れて以来、イギリスへ向かう初めての旅となる。あの時は2つの主要ショーコートからも外れ、スイスの職人的選手ジョージ・バストルに2回戦で敗れたのだった。

サンプラスは2002年USオープンのタイトルを獲得して、本来のキャリアを終わらせた。その時点では、シニア・ツアーでプレーする事は考えてもいなかった。「テニスは僕の人生におけるとても大きな焦点だった。だがしばらくの間スポーツから離れたのは良い事だったし、嬉しかった。僕はゴルフをしたり、楽しい時を過ごしていた。でも2〜3年も経つと、少し退屈になり、落ち着かなくなり始めた。初めはそれが好きだが、しばらく経つと、何かすべき事が必要になるんだ。僕には2人の子供――5歳のクリスチャンと2歳のライアン――がいる。彼らの成長を見守り、共に過ごすのはとても楽しかった。だが同時に、男は働くべきだというように感じる。恐らく僕は少し古めかしいんだ」と、8月には37歳になるアメリカ人は語った。

「またプレーしたい、スポーツに戻りたいと認識するのに少し時間がかかった。26歳の頃は、チャンピオンズ・テニスでのプレーを望むだなんて、考えてもみなかったよ。だが、時が過ぎゆき、ゴルフをして、あちこちに旅行して、そして恐らくちょっと体重が増えるにつれて、男として少し満たされない気分を抱く。僕はそんな風に感じたんだ」



インディペンデント
2008年4月16日
サンプラスがクモの巣を払う資本利得
文:Paul Newman


ピート・サンプラスは6年前のウィンブルドン出場以来、初めてロンドンでプレーする予定である。

7度のウィンブルドン・チャンピオンは、12月にロイヤル・アルバート・ホールで行われるブラックロック・マスターズ出場に同意した。36歳の彼は、USオープンで記録的な14のグランドスラム・タイトルの最後の1つを獲得した後、2002年に引退した。しかし、ロジャー・フェデラーとの試合を含め、昨年は多くのエキシビションでプレーした。

サンプラスはチャンピオンズ・ツアー参加初年度として、来月にブラジルのサンパウロで開催される Nossa Caixa グランド・チャンピオンズ、ブラックロック・マスターズテニス大会の2大会に出場する。彼が最後にロイヤル・アルバート・ホールでプレーしたのは1989年で、ダブルス世界選手権に出場した。

「僕はロイヤル・アルバート・ホールでの大会について多くの良い評判を、そしてサポートがとても良いと聞いていた。だからあそこに戻って少しばかりテニスをする事に張り切っているし、ワクワクしているよ」とサンプラスは語った。

「ゴルフをして、あちこちに旅行をして、そして恐らくちょっと体重が増えるにつれて、男として少し満たされない気分を抱くんだ」


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