2theadvocate.com
2008年12月15日
サンプラスはブレイクに対して魔力を再発動させる
文:Dominic Baudoin


少なくとも1日の午後だけなら、テニスの偉人ピート・サンプラスは今でもほぼ誰とでも競い合い、そして倒す事ができると証明した。

サンプラスは2002年に競技テニスから引退したが、日曜日の午後にピート・マラビッチ・アセンブリー・センター( PMAC。ルイジアナ州立大学体育館)で開催された、ハリケーン・グスタフとアイクの犠牲者救済を目的とするエキシビションで、世界10位のジェームズ・ブレイクを6-7(3)、6-3、6-4で下した。

サンプラスは15年のキャリアで、7つのウィンブルドンを含む14のグランドスラム・タイトルを獲得している。第2回デュエル・アンダー・ザ・オークス(オークの木の下での決闘)では PMAC に集まった約7,000人のファンに、トレードマークのビッグサーブと強力なフォアハンド、さらには愉快な一幕を披露した。

「1試合だけなら、特に速めのコートでなら、彼は誰とでも競い合う事ができると思う」とブレイクは語った。「彼は今でも強烈なサーブやフォアハンドを打ち、相手のサービスゲームではリズムを狂わせる」

「今日のような1試合限定の状況なら、彼は強豪とでも競り合えると思うよ。彼のゲームから失われたものは、あまりないようだね」

37歳のサンプラスに対して、28歳のブレイクは手加減したのかと疑う者もいた。

「確かに今はシーズンオフだが、僕は本気でプレーしていたよ」と彼は答えた。

サンプラスはその発言を必ずしも信じていなかった。

「ジェームズは引退した男にかなり親切だったと思うよ」と、サンプラスは笑いながら語った。「僕はかなり良いサーブを打ち、リターンもまあまあだった。だがジェームズがこの試合をどう受け止めていたのかは、よく分からない」

「とにかく競い合ったものにしたかった。もし僕が試合で1セットを取る事ができたら、ボーナスだと思っていたよ」

試合は全体を通して伯仲し、第1セットはブレイクがタイブレーク7-6(3)で制したが、その後はサンプラスが盛り返して2セットを取り、勝利した。第2セット最初の3ゲームでは、サンプラスはすべてのサービスポイントを勝ち取った。

「彼のサービスは、良すぎる時もあったよ」とブレイクは語った。

第2セット3-3となったところで、ブレイクはサンプラスをブレークするチャンスを得たが取りきれず、結局サンプラスが6-3で勝利を収めた。ブレイクは勝敗を決する第3セットでもチャンスを得たが、ものにできなかった。

「僕はブレークポイントを何本か掴んだが、活かす事ができなかった」とブレイクは語った。「彼は最後のセットでブレークを果たした。それが違いだったね。互角の試合だった。どちらが勝ってもおかしくなかった。僕の理解するところでは、ピートが引退したのは日々それを、骨の折れる仕事をする事が可能ではなくなったからだ。だが1試合という条件の下でなら、今でも彼は世界の誰とでも競り合えるよ」

第3セットを行うかどうかについて若干の討議がなされたが、両者とも同意してプレーは続行された。第3セットでサンプラスは少し疲れた様子だったが、勝利にこぎ着ける事ができた。

「2-1サーブの時、あまり良いサーブが打てず、少し疲れも――脚や背中に感じていた」と彼は語った。「このレベルでプレーする事はあまりない。通常は2セットをプレーし、それで終わりだ。第3セットに入ってもオーケイだったが、足のバネがなくなっているし、回復も以前ほどじゃない」

「明日にはそれを感じるだろうね、間違いなく。身体が疼いているだろう」

試合よりさらに意味があるのは、救援を必要とする人々を支援する手腕だった、とイレーネ W. & C.B. ペニントン財団が組織したイベントについてサンプラスは語った。

「みんな熱心だった。慈善への申し分ないサポートであり、観客動員だった」とサンプラスは語った。「とても楽しかったよ」

ブレイクも同意した。

「とても楽しかった。当たり前だよね。テニス界の伝説的偉人と対戦できるチャンスは、逃したくないよ」


*試合およびその後の記者会見の映像が、下のリンクで見られます。
http://www.2theadvocate.com/news/36149479.html

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