スター・テレグラム
2008年4月7日
レンドルはテニスに関して色々と仕事がある
文:RUSTY HALL
*ピートに関係のある部分だけを訳しました。


ピート・サンプラスは実質的に引退しているが、競技場を満員にする事については、14回のグランドスラム・チャンピオンは今でもコートの王者である。

昨年秋、サンプラスはロビー・ジネプリとのエキシビション・マッチで、フリスコのデジャ・ブルー・アリーナを満員にした。そして3月10日にも大がかりなスタイルで再びそれをした。彼と現役スーパースターのロジャー・フェデラーが、マンハッタンの由緒あるマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)における「ネットジェッツ対決」で、19,000人のファンを前にお楽しみ満載のエキシビション・マッチを行ったのだ。

USオープンとデビスカップ決勝戦以外には、唯一サンプラスだけが、アメリカの平均的なテニスファンの関心を呼び起こしうるようだ。彼と現在の世界ナンバー1であるフェデラーとの対決、過去と現在のベストが登場する組み合わせも、悪くなかった。

「ネットジェッツ対決」の共同プロデューサーを務めたイワン・レンドルにとっては、この競技場へとテニスを引き戻す好機だった。かつてはフラッシングメドウに次いで第2の地位を占めていたが、2000年以降はテニスの試合を開催していなかったのだ。

「ピートが我々共通の友人に(マジソン・スクエア・ガーデンでエキシビションを行う事を)話し、次にピートと私が話し合ったのだ。私はかつてマネージャーだった友人(ジェリー・ソロモン)に電話をかけ、我々がそれを纏め上げる事に決めた」

「我々は空いている日を見つけ、ロジャーがインディアンウェルズに向かう途上で話し合いに加わり、そして上手く事が運んだ」とレンドルは語った。彼は5人の娘のうち3人がマイラ・ビスタ・カントリークラブの「キャシー・ウィトワース招待ジュニアゴルフ大会」で競技するのを見るため、イベントの直後にはフォートワースにいた。

フェデラーが競り合った3セットで勝利し、イベントは成功を収めたが、レンドルはテニス界のドン・キングになる気は今のところないと語った。

「あのような企画を頻繁に纏め上げる事はできない」とレンドルは言った。彼は MSG で開催されたマスターズカップ大会の決勝に7回進出し、4回チャンピオンとなった。

「ピートとロジャー以外に、他の誰があれほどの観客を引き寄せられるだろうか? ピートはあまり多くの試合をしたいとは望んでいないし、ロジャーは最近の成り行きからいって、ATP ツアーの試合にもっと集中するつもりでいると思う」

今季、フェデラーは苦戦しており、フロリダ州キービスケーンで行われたソニー・エリクソン・オープンでも、木曜夜の準々決勝でアンディ・ロディックに敗戦を喫した。

彼は今シーズンまだタイトルを獲得しておらず、第2位のラファエル・ナダルが、かつては大幅なギャップのあったランキング・ポイントの差を縮めつつある。しかしレンドルは、そのスペイン人がフェデラーにとって最大の関心事だとは考えていない。

「ロジャーが気に懸けなければならないのは、ナダル1人ではないだろう」と、8回のグランドスラム・チャンピオンであるレンドルは語った。「(第3位でオーストラリアン・オープンのチャンピオン)ノバク・ジョコビッチは要注意だ。だが、もしロジャーがオーストラリアン・オープンで優勝していたら、我々はこういう話題を口にしてもいなかっただろうがね」

オーストラリアン・オープンで障害となった単核症から、フェデラーは回復したようだとレンドルは語った。

「彼は調子が良さそうだったよ。もっとも、彼にキスするつもりはなかったがね」とレンドルは冗談を言った。

フォートワースにいる間、レンドルは2人の娘、ダニエラとマリカが「ウィトワース招待」で勝ち進むのを見守っていた。彼女たちは共に第1ラウンド後、3位につけていた。しかし第2ラウンドは雨で中止となり、勝ち上がるチャンスを得られなかった。フォートワースには、チェコの元選手でオーストラリアン・オープン・チャンピオンのペトル・コルダも来ていた。彼の娘ジェシカは、レンドルの娘たちと共に3位で終えた。


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