テニス - X.com
2008年5月2日
フロリダのアリアスは、途中棄権するまでサンプラスに善戦した


ボストンのシニアテニス大会で、サラソタに住むジミー・アリアスは第1セットでピート・サンプラスに対して5-4リードとしていたが、膝腱を痛めて途中棄権を余儀なくされた。

「バックハンド側に踏み出した時、43歳半の脚が耐えうるよりも少しばかり大きく踏み出したんだ。それで膝腱を痛めてしまった」とアリアスは語った。「僕はいいプレーしていて、ピートは少し荒さがあった。彼はファーストサーブがなかなか入らなかったので、僕はセカンドサーブを捕らえる事ができた。あのまま続いたらどうなったか、興味深いところだったね」

サンプラスはアウトバック・チャンピオンズツアーの初戦で、調子が上がるまでいささか時間がかかった。

「スローなスタートだった」とサンプラスは語った。「続けるうちに、タイミングやリズムが少しずつ良くなっていった。ジミーは素晴らしいパッシングショットやランニングショットを打っていたよ。とても良いプレーをしていた。今でも動きが素晴らしいね」

金曜夜のクーリエ戦までには、脚の具合が良くなっているといいのだが、とアリアスは語った。

ジョン・マッケンローは木曜日に、スタンフォード・チャンピオンズ・ランキングで現在1位のジム・クーリエを6-4、6-4で下し、大会の番狂わせを記録した。

「勝利は嬉しい驚きだったよ」とマッケンローは語った。彼は今年がシニアツアーに出場する最後の年になるだろうと発表している。「もし良いプレーをすれば、自分にもチャンスがあると考えて試合に臨んだ。我々は過去2回競り合った試合をしたが、このサーフェスは僕に向いている」

金曜日のスケジュールは、ウェイン・フェレイラ対アーロン・クリックステイン、 マリバイ・ワシントン対ミカエル・ペルンフォース、クーリエ対アリアス、マッケンロー対サンプラスとなっている。



ボストン・グローブ
2008年5月3日
ついにマッケンローはサンプラスを破る
文:Barbara Matson


昨夜、チャンピオンズカップの目玉試合の第1セットで、アガニス・アリーナの観客は予想通りの展開を目にした。つまりピート・サンプラスは素速くマッケンローを吹き飛ばした。彼の強力なサーブ&ボレーのゲームは、殆どのポイントでジョン・マッケンローの手が届かない所に決まった。

しかし試合は徐々に風向きが変わり始め、49歳になるマッケンローの技能が主導権を握るようになっていった。第1セットでは圧倒されていたが、マッケンローは踏み止まった。彼のサーブは空中で変化し、打つボールはカーブし、苦労の末に第2セットをもぎ取った。後方にその時後ろ足で立って、そしてタイブレークではボールを打ち込み、5本のエースを放って2-6、7-5、10-4の勝利をものにした。

「それがスポーツの醍醐味だ」と、マッケンローは呆然とした様子で言った。「何だって起こり得るんだ」

それはマッケンローがサンプラスに対して挙げた初勝利(彼らは ATP ツアーで3回対戦し、シニアツアーやエキシビションでも数回プレーしている)だった。そしてサンプラスにとっては、チャンピオンズカップ4大会目にして初の敗戦だった。

「第1ゲームではボールのペースが目を見張るようで、僕は全身の筋肉が引っ張られているように感じたよ」とマッケンローは語った。「単にペースが凄まじいだけでなく、ボールがどこに飛んでくるのか読みにくかった。だから反応するのは、身体的に危険でさえあるんだ」

マッケンローは冗談を言っているのではなかった。木曜日にジム・クーリエをタフマッチで制した後、彼は少し身体が疼き、疲れ、消耗していた。「クーリエ戦を制して、少し身体が硬くなっていた」とマッケンローは言った。彼はサンプラス戦の第2セット第3ゲームの後に、コート上でツアー・トレーナーから治療を受けていた。

マッケンローはライン際にボールを打ってサンプラスに無理をさせようと試みたが、サンプラスは試合の主導権を握っているようだった。しかし第2セット4-5で、マッケンローはサービスゲームをラブゲームで片付けた。クロスコートのショットからストレートにフォアハンドボレーを決め、さらにはサンプラスに2本のリターンミスを強いたのだ。次のゲームでマッケンローはサンプラスのサービスをブレークした。ゲームポイントでのダブルフォールトは、サンプラスの力が弱まってきた事、そしてラインに打つマッケンローの能力を示していた。

タイブレークの前にサンプラスもコート上で治療を受けた。数週間前にバスケットボールをしていた時、背中を捻って痛めていたのだ。しかしゲームで試合の流れを捻り返す事はできなかった。

タイブレークでマッケンローは、5-2リードとした連続エースを含めて5本のエース(サンプラスは1本)を放った。サンプラスはクロスコートのウィナーとサービスウィナーで5-4まで追いついたが、マッケンローはさらにエースを放った。彼自身が誰よりも呆然としているように見えた。マッケンローはビッグサーブでこの奇妙とも言える試合を終えた。サンプラスのリターンは長く逸れ、マッケンローにタイブレーク10-4のスコアと試合を与えたのだった。

「僕がタイブレークで5本のエースを打ち、彼は1本だなんて、誰が思った?」とマッケンローは語った。「これで僕は子供たちに、1度ピート・サンプラスを倒した事があると言えるよ」



インサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント
2008年5月3日
サンプラスは背中の怪我で2008年チャンピオンズカップ・ボストンを棄権する


ボストン――インサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント社は本日、ピート・サンプラスが金曜夜のジョン・マッケンロー戦でも引きずっていた背中の怪我のため、チャンピオンズカップ・ボストン大会を途中棄権する事になったと発表した。

「競技中に怪我が発生するのは如何ともしがたいが、まだ今晩の観客には優れた2試合が用意されています」と、インサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント社とアウトバック・チャンピオンズシリーズの共同創設者、ジョン・ベニソンは語った。「サンプラス - クーリエ戦の代わりとして、4選手による特別ダブルスマッチをファンの皆さんに披露できる事になり、嬉しく思います。ピートとジムが今夜シングルスをプレーしなくなり、失望されるファンの方々もいるでしょう。したがって我々はさらに、今夜のお客さんが来年の大会で第1セッションの試合を見られる追加の無料チケットをご提供します」この特別チケットに関するさらなる情報は、ChampionsSeriesTennis.com で告知される。

サンプラスは日曜日の3位決定戦出場を懸け、クーリエと対戦する事になっていた。今夜の第1試合では、ミカエル・ペルンフォースがアーロン・クリックステインと対戦する。第2試合はクーリエ、マル・ワシントン、ウェイン・フェレイラ、ジャスティン・ギメルストブによる特別ダブルスマッチに入れ替わる。デイセッションではフェレイラがワシントンに6-3、3-6、11-9(タイブレーク)で勝利し、マッケンローは元 ATP スターのジャスティン・ギメルストブとエキシビションマッチを行った。

「背中下部の怪我のため、今夜の試合でジムと対戦できなくなり、申し訳なく思っている」とサンプラスは語った。「ジミー・アリアスとの初戦で疼くような痛みを感じ、昨夜のマック戦の終わり近くには悪化していた。怪我の正確な診断のため、今日 MRI 検査を受けに行くよ。そしてできるだけ早急にリハビリを始めて、近い将来に再びプレーできるようにするつもりだ。来年またボストンに戻り、タイトルを狙いたいと思っているよ」


情報館目次へ戻る  Homeへ戻る