アメリカ版テニス
2013年3月6日
サンプラス:同種のプレースタイルがビッグ4の支配性を助長する
文:Matt Cronin


ノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、アンディ・マレー、ラファエル・ナダルの男子テニス界ビッグ4がゲームを独占し続ける理由の1つは、ゲームの深さが欠如しているからではなく、プレースタイルがより似通ってきたからだ、とピート・サンプラスは語る。

「僕の時代には、もっと多くのグランドスラム優勝者がいた。ジム(クーリエ)、アンドレ・(アガシ)、そして僕。現在はトップの3〜4人がとても支配的だ」と、14回のグランドスラム・チャンピオンはロサンゼルス・テニス・チャレンジの場で、少人数の記者団に語った。

「現在のゲームは―――誰もが言わば同じプレーをする。そして精神的にも肉体的にも他より優れ、動きも良く、より激しく競う4人の男がいる。彼らは素晴らしいアスリートだ。ステイバックする男が、どうやってノバクを打ち負かすのか? かなり難しいだろう。現在の状況や選手たちのプレースタイルからいって、彼らが支配的なのは、しごく当然だ。彼らはその同じ事に、ずっと長けているんだ」

しかしながら、今年の選手層はこれまでで最強かも知れない、とサンプラスはつけ加えた。

「現在の50位は、10年前の50位より優れている」と元ナンバー1は語った。「より優れ、大きく、そして強くなってきた。共にトップの世代だが、プレースタイルという点で、僕の時代だとある日は(攻撃的なベースライン・プレーヤーの)アンドレ(アガシ)と対戦し、次には(サーブ&ボレーヤーの)ボリス(ベッカー)と対戦してきた。それはタフだよ」


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