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2012年5月22日
ロジャー・フェデラーは今なお高いレベルを維持している、と
ピート・サンプラスは考える
文:Talys Darren


アメリカの伝説的テニス選手ピート・サンプラスは、スイスの名選手ロジャー・フェデラーのゲームに陰りは見られないと語った。

サンプラスは最近のインタビューで、フェデラーはさらなるグランドスラム・タイトルを獲得し、近い将来にもっと多くの記録を破るだろう、と友人を支持した。また、フェデラーはウィンブルドンで少なくとももう1つタイトルを勝ち取る事ができる、と考えている。

フェデラーが2001年の4回戦で彼を破り、 オール・イングランド・クラブにおけるサンプラスの統治を終わらせた時と同じプレーヤーである、と指摘する事は当を得ている。

フェデラーは16回というテニス史における最多グランドスラム優勝を遂げているが、この26カ月間は優勝を逃してきた。2010年オーストラリアン・オープンでイギリスのアンディ・マレーを下してトロフィーを掲げたのが、メジャー大会における最後の優勝である。

しかしながら、グランドスラムで優勝候補のリストからスイスの名匠を外すべきではない、とサンプラスは今なお考えている。今後のメジャー大会で優勝する可能性がフェデラーに残されているかどうかと尋ねられ、アメリカ人は答えた。「ええ、ロジャーはスラム大会で優勝できると今でも思っているよ。彼は今なおモチベーションがとても高いようだ。旅を愛し、プレーする事を愛している。彼はいわば若々しい30歳の人間だ。とても意欲的で、大いにプレーしている。彼はツアーでのライフスタイルが好きなんだ」

フェデラーがウィンブルドンで優勝するチャンスに関して、アメリカ人は「いいかい、彼は有力な優勝候補だ。ノバク、ラファもまた。トップ3あるいは4の男たちの間には、それほどの差はない」と語った。

スイスの名手がウィンブルドンで獲得した6タイトルの最後は2009年、スリル満点の5セットにわたる決勝戦で、旧敵アンディ・ロディックを破ってのものだった。

30歳の男によって自分の記録が破られていった時の気分について尋ねられると、サンプラスはつけ加えた。「僕はロジャーが自分の記録を破っていく事に慣れていったよ。それは何年もかけて果たされていく事だ。それについて、僕にできる事は何もない。ロジャーが可能としていく事に、ただただ感銘を受けていたよ」

アメリカ人は9年間にわたってメジャー最多優勝の記録を保持していたが、2009年のウィンブルドン優勝によって、フェデラーがそれを破った。またスイスの巨匠は、キャリア最多獲得賞金でもサンプラスの記録をしのいだ。フェデラーは今や、アメリカ人の持つ7ウィンブルドン・タイトルの記録まであと1つ、そして世界ナンバー1最多在位週記録まであと1週としている。



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2012年5月24日
ピート・サンプラスはロジャー・フェデラーに、フレンチ・オープンでラファエル・ナダルに対してタフであるようアドバイスする
文:Steve Goerges


元世界ナンバー1のピート・サンプラスは、スイスの巨匠ロジャー・フェデラーについて、そして彼の精神的苦痛について語った。彼はフェデラーがここまでの対戦成績に満足していない事、そして恐らく、多くの敗北によるプレッシャーを和らげる事ができていないと指摘した。

「試みている事が機能しないと、ロジャーは少し落胆するように見える。そして少しばかり無理をし始め、ミスが増え始めるようだ。ラファは試合全体を通して同じレベルのプレーを保つ選手の1人で、同じスピード、同じ方法でプレーする。もしロジャーが本当に上手くプレーすれば、ラファを打ち負かすと思う。かなり良いというレベルなら、ラファが彼を打ち負かすだろう。ラファに対しては、一瞬でも気を許す事ができないと思うよ」

目下におけるスイス人の主たる問題は、彼が2人の世界的アスリートに直面しているという事である。現在の世界ナンバー1であるノバク・ジョコビッチは、クレーコート・シーズンでスイスのテニスエースといった選手たちを破り、そして彼の精神的エネルギーを完全に乱す驚くべき仕上がりを見せている。フェデラーは今のところ、1人の男に焦点を合わせる事ができない。彼が決勝戦でスペイン人と相対するためには、 ジョコビッチ戦をくぐり抜けなければならない可能性が非常に高いのだ。それは彼が常に大会の第3シードで、したがってセルビア人のいる上半分のドローでプレーする事になるからである。

サンプラスはさらに「それは例年と同じに見える。ロジャーは確かに本命の1人だと思う。ラファは有力な優勝候補で、ノバクも優勝候補だ」とつけ加えた。しかしながら、クレーコートでは筋書きは変わる。そしてナダルはジョコビッチの地位に立つ事になる。フェデラーはほぼ10年の間、世界を支配してきた。彼は負ける事を忘れ、およそ想像可能なすべてを勝ち取ってきた。しかしながら、それは同時に、敗北を受け入れるすべを消し去ってしまうのだ。そしてフェデラーは、世界のトップ選手2人に対して戦略を見いだす事ができず、何よりもその事が高くつくという段階を経験している。

サンプラスはタイトルを勝ち取る明白な優勝候補としてナダルを挙げたが、もし フェデラーが精神的苦境を切り抜けてベストのプレーをできれば、彼はクレーコートにおいてさえナダルを打ち負かす事ができる、と肯定的に認めた。しかしながら、スペインのナンバー1の経験値は、いかなるプレーヤーをも圧倒するに充分である。彼は6年連続でタイトルを獲得してきた(実際は2009年、4回戦でロビン・ソダーリングに敗れた)。そして今なお優勝候補として君臨しているのだ。


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