テニス・スペース
2012年7月17日
サンプラス:オリンピックのテニスには変化が必要だ


単独インタビュー:ピート・サンプラスは「テニス・スペース」に、オリンピックにおけるテニスはチーム・イベントであるべきだ、と語った。「僕がプレーした時は、ごく通常の大会のように感じられた。もっとチーム形式を取り入れたらいいのに、と思うよ。何らかの方法でフォーマットを変えて、もう少し独特なものにしてほしいな」

テニスはオリンピック競技に入るべきでしょうか?

「僕が1992年バルセロナ大会に出場した時、テニスはオリンピック競技に入っているべきだと感じたよ。だが、もっとチーム形式にしてはどうか、と思う。1回戦の事を覚えているが、僕はコート3でプレーしていて、同時にジム・クーリエはスタジアムコートでプレーしていた。ごく普通の大会みたいにね―――自国とチームに属している事にはなっているが。もう少し独特なものにするため、何らかの方法でフォーマットを変えてはどうかと思う。多分、オリンピックでは少し違ったものにすべきじゃないかな。

うん、テニスはオリンピック競技に入るべきだと思う。素晴らしいスポーツだからね。だが、もしチーム形式へと変更されたら、僕は大賛成するよ。バルセロナでは、僕はジムと同じチームなのに、孤立しているように感じた。我々はダブルスにも出場したが、シングルスをプレーしている時には、一緒に戦っているとは感じられなかった。単なる普通の大会に出場しているようだった。オリンピックは自分のチームと国を大切に思いたいものだ。ダブルスでは仲間がいるから、一体感があるんだ」

1992年のバルセロナ大会に関する、あなた自身の思い出はどんなものですか?

「1992年の思い出としては、僕はオリンピック村を歩き回り、簡易ベッドで寝て、気温は華氏95度もあった。ジム・クーリエは2フィートばかり離れたもう1つの簡易ベッドにいたが、『僕はホテルに行くかも知れない』と、ジムに言ったよ。そんな風に始まった。

もちろん非常に大きなイベントで、たくさんの人々がいて、そこでの時を楽しんだよ。他の競技を見るチャンスは殆どなかった。僕はタフな試合の末に、早いラウンドで負けたんだ。だが良い経験だったよ。僕が子供だった頃、オリンピックにおけるテニスはエキシビションだったんだ」

「僕にとっては、オリンピックとは陸上競技、あるいはボクシング、水泳、体操だった。最近のオリンピック大会では、テニスはより名声を得て、プレーヤーにとって重要なものになってきた。一方で僕の時代には、出場するかどうかについて、言わば日和見的だった。僕は出場し、そして楽しかったよ。1時間ばかり体操を見る事もできた。良い経験だった。生涯で一度の機会だ。僕は前の週にプレーしていたから、開会式に出るチャンスはなかったけどね。だから楽しかったけれど、あまり良いプレーはできなかった。それが残念だったね。今年はウィンブルドンでオリンピックが行われる。とてもクールで、とてもユニークだ。もし僕にチャンスがあったなら、出場しただろうと思うよ」


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