ワールド・テニス・マガジン
2012年1月25日
サンプラス、マーチンも登場するインディアナポリスのスーパーボウル週間
文:Justin Cohen


1月29日(日)午後7時、インディアナポリスのバンカーズ・ライフ・フィールドハウスで、テニス界の伝説的偉人ピート・サンプラスとトッド・マーチンが、第46回スーパーボウル週間の幕開けとなる「治癒への試合(Match for Cure)」テニス・エキシビションに参加する。

イベントはペーサーズ・スポーツ&エンターテインメント、カリフォルニア本拠のライブ・ネイション・エンターテインメント社、ミシガン本拠の BP スポーツ&エンターテインメントの協同で組織された。主催者は、収益の25パーセントがガン研究と治療に関わる組織に贈られると語った。

イベントの創設者は、白血病を克服した元テニスプロのビル・Przybysz である。「Match for Cure」イベントは1999年に始まり、ガンへの寄付金を募るために Przybysz が元世界ナンバー1のジョン・マッケンローに挑んだ。今年のイベントでは、サンプラスがシングルスでマーチンと対戦し、さらに両者が地元の名士2人とダブルスで対戦する。

イベントの主催者は10,000〜12,000人のファンがイベントに訪れる事を期待している。「我々は多くの住民と当地への旅行者が、素晴らしい開催地でレベルの高いテニスを観戦するためにダウンタウンを訪れたいと望むだろうと考えています」と、ペーサーズ・スポーツ&エンターテインメント副社長・バンカーズ・ライフ・フィールドハウス取締役のリック・Fuson は語った。



Indystar. com
2012年1月29日
マーチンはガンとの戦いへの支援を喜んでいる
文:Mark Ambrogi


今夜はトッド・マーチンがミラクル・マッチ財団主催のエキシビションに参加する初めての機会となる。しかし彼のチャリティ精神と、父親のデールが61歳の時に白血病で亡くなったという事実は変えようのない事だった。

「それは大きな動機であり、僕の心に迫る理由でもある」とマーチンは語った。

マーチンは今夜、バンカーズ・ライフ・フィールドハウスで開催される「治癒への試合(Match for Cure)」イベントの幕開けとして、ビル・Przybysz 、白血病との戦いから生還し、財団を創設した元ツアープロと対戦する。この試合では、4ゲームを先取した者が勝者となる。

「私の身体はフルマッチには持ち堪えられないんだ」と、46歳の Przybysz は語った。彼のガンは16年間、寛解状態にある。

41歳のマーチンは、その後にピート・サンプラスとベスト・オブ・3セットの試合を行う。

Przybysz の財団は1999年に創設され、初のエキシビションではジョン・マッケンローとビョルン・ボルグが対戦した。Przybysz は寄付金を募るため、世界じゅうでテニス・エキシビションを開催し、マッケンローは18回イベントに出場してきた。

財団は重症の子供たちとその家族、骨髄ドライブ(骨髄移植?)、白血病を始めあらゆるガンの治療研究・開発を支援している。今夜のイベントによる収益も、ライリー子供病院に寄贈される。

「私自身も骨髄移植を受けて生きながらえたのだ」と Przybysz は語った。

マーチンの父親は博愛精神の重要性を強調してきた。

「姉妹と僕はある年齢で幾つかの事を教えられた。博愛精神と慈善活動はその最上位にあった」とマーチンは語った。「現役を退いて以降、僕は様々な方法でそれを実践した。自由になる時間はそれほどないが、それをよりコントロールできる」

「僕にはかつてほど収入がないので、寄付という手段はそれほどとれない。人は自分の時間、あるいは才能、あるいは富といった自分なりのものを捧げる事が大切なのだと思う」

マーチンはトッド・マーチン育成基金の創設者で、ミシガン州ランシングの若者に生活技能、統率力、そしてテニスを学ぶ機会の提供を支援している。

マーチンは8つの ATP ツアータイトルを獲得し、1999年9月にはキャリア最高ランキングの4位に到達した。現在はフロリダ州ジャクソンビルに居住し、昨秋には4回のチャンピオンズ・シリーズ大会に出場した。

「ピートと対戦し、僕がこのところ対戦する他の皆より彼がどれくらい優れているか知るのが楽しみだよ」とマーチンは語った。「ピートは他の者よりも運動能力を維持してきた。また、まず第一に彼は我々よりまさっていた。僕のような者が唯一の頼みとするのは、彼を出し抜き、彼に打ち勝ち、そしてどのように彼の弱点を突くか見抜く事だ。といっても弱点はきわめて少ないけどね」

サンプラスは現在40歳で、現役時におけるマーチンとの対戦成績は18勝4敗だった。

「歴史的には、僕は彼とかなりの接戦を演じ、そして歴史的に彼は頻繁に僕を打ち破っていたよ」とマーチンは語った。

しかしながら、今夜の最も重要な戦いはガンに対してであるとマーチンは承知している。


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