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2012年10月18日
マッケンローが逆転でシカゴのパワーシェアーズQQQ チャレンジ大会に優勝


シカゴ、イリノイ州―――2012年パワーシェアーズ・シリーズの第2戦で、ジョン・マッケンローは信じがたい大逆転を演じた。水曜日の夜にユナイテッド・センターで行われたアメリカ・ガン治療センター協賛のパワーシェアーズ QQQ チャレンジ大会の決勝戦で、彼は年齢と4-7の劣勢に抗し、激戦の末にピート・サンプラスを8-7(4)で下して優勝を手にしたのだ。

それは今シーズン2度目の出場で、マッケンローが挙げた最初の優勝だった。先週末のアリゾナでは決勝でジム・クーリエに敗れ、2位で終えていた。7回のグランドスラム・チャンピオンはこの優勝で400ポイントを得て、現在2012年パワーシェアーズ・シリーズ順位表の単独トップに就いている。

「もちろん、しばらくの間は勝利を味わうつもりだ」と、2011年チャンピオンズ・シリーズでは5位に終わったマッケンローは語った。「アイルランド人の運(マッケンローはアイルランド系)に違いなかったよ。ピートのような偉大なチャンピオン相手に、今晩できたようなカムバックを果たせるなんて、そうはない事だからね」

サンプラスは出足よく試合を始め、最初の2ゲームを勝ち取ってマッケンローをリードしていたが、マッケンローはしだいに調子を掴み、ボールを見て、ピートの伝説的なサーブをリターンし始めた。マッケンローは観客からのエネルギーを得て、ダウン・ザ・ラインへの見事なパッシングショットなどを披露し、4-7ダウンから挽回を果たした。それにはサンプラスも抗しきれなかった。

その晩の準決勝では、まずイワン・レンドルが好調な滑り出しを見せ、ウィナーやエースを連発して第1ゲームをキープし、マッケンローのフットワークを何回も乱した。しかし試合が長引くにつれて、マッケンローのフットワーク、高名な手技は調子を上げていき、第8ゲームでは切れ味鋭いボレーをコーナーに決めてレンドルをブレークした。そしてサービスゲームをキープし、6-3で試合を手中に収めた。それはパワーシェアーズ・シリーズにおけるマッケンローとレンドルの初対戦だった。

準決勝の第2試合では、サンプラスとジム・クーリエがお馴染みのパワーテニスを披露した。両者とも一歩も譲らず、サンプラスは唸りを上げるサーブとオーバーヘッドを放ち、クーリエは動きと彼一流のフォアハンドによるディフェンスで相対した。結局、ピートのサーブが勝り、セカンドサーブのエースで試合を決し、タイブレーク7-6(5)で勝利を収めたのだった。

今大会はサンプラスにとって2012年シリーズの初出場だった。彼は2011年チャンピオンズ・シリーズをトップで終えており、タイトル防衛に臨んでいる。サンプラスは昨年、出場した7大会のうち5大会で優勝したが、今シーズンはマッケンロー、クーリエに続き、3位につけている。

サンプラスはこの勝利で200ポイントを獲得した。一方レンドルとクーリエはそれぞれ100ポイントを獲得した。現在クーリエは合計500ポイントで、2位に下がった。

引き続き2012年パワーシェアーズ・シリーズは10月18日、木曜日の夜にミシガン州デトロイトで第3戦が行われる。出場者は同じ4人―――マッケンロー、クーリエ、サンプラス、レンドル―――である。大会はアーバンヒルズ・パレスで午後7時30分に開始される。


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