メニスカス・マガジン
2012年10月8日
サンプラスがパワーシェアーズ・シリーズのタイトル防衛に臨む
文:Yuan-Kwan Chan


パワーシェアーズ・シリーズ―――以前のチャンピオンズ・シリーズ・テニス大会―――が10月13日から再び始まる。6週間にわたって合衆国各地で開催される、テニス界のかつての偉人たちを呼び物とするエキシビション大会である。ジム・クーリエが創設したシリーズで、多額の賞金がかかっている:ランキング・ポイントでトップ3を決定し、シリーズの終わりに100万ドルのボーナス賞金が提供されるのだ。

昨年、2位のクーリエに600ポイントの差をつけ、2,200ポイントで競争を勝ち抜いたのはピート・サンプラスだった。2012年、サンプラスはタイトル防衛に戻ってくる。そして12都市を巡るスケジュールの他の挑戦者たちはクーリエ、マイケル・チャン、トッド・マーチン、ジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、パトリック・ラフター、マッツ・ビランデル、アンドレ・アガシ等である。

残念ながら今年のスケジュールには首都が含まれていないが、サンプラスは2011年にそこへ向かい、その時点までのノバク・ジョコビッチの1年、現在の「ビッグ4」、アメリカ男子テニスの現状、ワシントン D.C.地区(彼が生まれ、7歳まで過ごした)での幼少期、さらに他の話題などについて、リポーター達と詳細にわたって語り合った。

「サイクルとでも言うものがあるんだ」と、サンプラスはメニスカス誌の質問に応じ、オリジナルの「ビッグ4」の成功に続く合衆国の男子テニスの現状について語った。

「あらゆる世代に僕、アンドレ、ジム、マイケルといった選手がそろう訳ではないよ。現実を見つめなければならない。我々はすべての世代にそんな集団を望むが、それはかなり稀なグループだった………世界全体のレベルが上がってきたのだと思う。ゴルフも同じだ―――ヨーロッパ勢が強くなってきている。スポーツはいっそう世界的になり、世界じゅうからより多くの選手が出てきているんだ」

「彼らはハングリーだ」とサンプラスはつけ加えた。「我々アメリカ人が自己満足に陥ってきたのか、あるいは何か原因があるのか、僕には分からない。だがそれがゲームの現状だ。そして近い未来にそれが変化するとは思わない」


情報館目次へ戻る  Homeへ戻る