テニス.com
2012年10月19日
サンプラスがボストンのチャンピオンズ・カップで優勝
*各写真をクリックすると、拡大版が見られます。


マサチューセッツ州ボストン―――ピート・サンプラスは2012年パワーシェアーズ・シリーズの前半戦で見事なプレーを続け、金曜日の夜に TD ガーデンで開催されたステイプルズ・チャンピオンズ・カップの決勝戦では、強力なサーブを活かしてジョン・マッケンローに6-1で勝利した。

それはサンプラスにとって、シーズン3回目の出場で2大会連続優勝だった。14回のグランドスラム・チャンピオンは400ポイントを獲得し、2012年ポイント・ランキングでナンバー1の座に躍り出た。大会開始が遅れたために、決勝戦は6ゲームのセットに短縮されて行われた。

「今晩ジョンに再び挑戦できて嬉しかったよ。ここまで3大会連続でプレーしてきて、僕のゲームは本当に強くなっている」とサンプラスは語った。「再び優勝し、ナンバー1ランキングを取り戻したなんて、素晴らしいよ」

その晩の準決勝第1試合では、マッケンローが鮮やかなすべり出しで完全に主導権を握り、ライバルのイワン・レンドルに6-2で勝利した。この数年、彼を悩ませてきた怪我の兆候はまったく見せず、マッケンローは木曜日の夜にレンドルから喫した敗戦のリベンジを果たした。今シーズンの3対戦で、2勝を挙げている。

準決勝第2試合では、サンプラスが圧倒的なサーブでジム・クーリエを苦しめ続け、6-3で勝利した。2012年のツアーにおける対クーリエ戦の結果は、この勝利で3勝0敗へと向上した。レンドルとクーリエは各100ポイントを獲得した。マッケンローは200ポイントを獲得し、総合900ポイントで単独2位につけている。

2012年パワーシェアーズ・シリーズは短い中断の後、11月2日、金曜日の夜にフィラデルフィアで再開する。マッケンロー、サンプラス、クーリエに加えて新たにパトリック・ラフターが参戦し、ウェルズ・ファーゴセンターでチャンピオンズ・シュートアウト大会が午後7時30分から開催される。

今夜のスコア
準決勝1
マッケンローがレンドルに勝利
6-2
準決勝2
サンプラスがクーリエに勝利
6-3
決勝戦
サンプラスがマッケンローを
下して優勝
6-1

2012年パワーシェアーズ・シリーズ最新ランキング
1位
サンプラス
1000
2位
マッケンロー
900
3位
クーリエ
700
4位
レンドル
400
5位
チャン
100
マーチン
100



ボストン・グローブ
2012年10月20日
ピート・サンプラスとジム・クーリエが、ボストンの学校を訪問
文:Andrew Doerfler

金曜日にマリオ・ウマナ中等学校で、ジム・クーリエとピート・サンプラス。

TD ガーデンで行われるステイプルズ・チャンピオンズ・カップへ臨む前に、テニススターのピート・サンプラスとジム・クーリエは、金曜日に東ボストンのマリオ・ウマナ中等学校に立ち寄り、若いテニスプレーヤー達にアドバイスや指導を行った。

元ナンバー1プレーヤー2人は各々の勝利について論じ、練習に関する質問に答えた。このイベントは、地域の子供たちに読み書きとテニスの教育を振興する非営利組織テナシティによって開催され、ステイプル社が後援した。

また同社はテナシティに3,000ドルを寄付した。サンプラスとクーリエは、金曜日夜の準決勝で対戦が予定されていた。同じくジョン・マッケンローとイワン・レンドルの対戦も予定されていた。



メトロウェスト・デイリー・ニュース
2012年10月24日
ボストンで、サンプラスはマッケンローを破り、マッケンローはラケットを壊す
文:Paul Crocetti


TD ガーデンは先週、パワーシェアーズ・シリーズ・ツアーの一環として、オープン時代最高のテニスの偉人4人―――ジム・クーリエ、イワン・レンドル、ジョン・マッケンロー、ピート・サンプラス―――による対戦の場となった

サンプラスは決勝戦でマッケンローに勝利する一方で、ジョニー・マックはラケットに何回も当たり散らしたのだった。

そう、マッケンローは今なお炎のような男なのだ。若干は演技だとは思うが、恐らく5パーセント程度に過ぎないだろう。彼はショットをミスするたびに、自分に対して本当に落胆しているようだ。準決勝のレンドル戦ではごく序盤に、マッケンローはコート後ろのます席にボールを 叩きつけた―――印象的な怒りの表明。

それは快くも、あるいは上品でもないとはいえ、マッケンローは今なおゲームを有していた。彼はレンドルをかなり手際よく打ち破ったのだ。レンドルのサーブには今でも若干のパワーがあるが、金曜日の夜は、そのプレースメントに苦労していた。私はまた、レンドルの動きが良くない事に少し驚いた。アンディ・マレーのコーチを務めるためには、それなりにシャープでなければならない筈なのに。

もう1つの準決勝では、サンプラスが典型的なスタイルでクーリエを破った―――ハードで効率的なサーブ&ボレーで。実際、サンプラスは4人の中で、一貫してサーブ&ボレーを行う唯一のプレーヤーだった。マッケンローはレジェンド・ツアーでそれなりの勝ち星を挙げてきた。しかし金曜日夜のサンプラスは、彼にとって手に余る存在だった。サンプラスは速い進行の試合の大半で、マッケンローに大声で叫ばせ、ラケットを激しく叩きつけさせていたのだ。しかし騒々しい大騒ぎであったとはいえ、彼らが攻撃し合うのを見るのは、今なお非常に面白い。

試合途中に、奇妙な事が起こった。プレーが始まる前に2時間の遅れがあった。まあ、コートがなかったからだ。街の噂では、コートをイベントに運んでいたトラック運転手が到着していなかったという事だった。そして、私は何が起きたのか聞いていなかった。しかし予備のコートが役に立った。そして遅延の間に、観客にはクーリエ、マッケンロー、サンプラスによるオンコート・インタビューという特典がもたらされたのだった。

試合前のお喋りの間に、論議は地元に関する話題に及んだ―――ボストン地区にはプロの男子、あるいは女子の大会が1つとしてないという事実だ。もちろん、 ロングウッドにはかつて大会があった。そして現在、最も近隣のプロ大会はロング・アイランドのニューポートで開催されている。しかし、ボストンで大会が行われないのは残念な事だ。誰かこの問題について何かをしてほしい!




































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