ロサンジェルス・タイムズ
2011年5月3日
ピート・サンプラスはテニスに勇気づけられ、レイカーズに落胆させられる

左からイワン・レンドル、アンドレ・アガシ、ジョン・マッケンロー、ピート・サンプラス。2月28日にマジソン・スクエア・ガーデンで開催された BNP パリバス・ショーダウンの間に、写真のためにポーズを取る。

大入り満員だったマジソン・スクエア・ガーデンと ESPN-2局の生放送が2月に証明したように、ジョン・マッケンロー、ピート・サンプラス、アンドレ・アガシが出場するなら、テニスには市場が存在するのだ。

マッケンロー対イワン・レンドル、サンプラス対アガシのダブルヘッダーは、ガーデンにほぼ22,000人の観客を呼び寄せた。そして今、かつてのスター集団は1カ月間にわたるシリーズを行い、ステイプルズ・センターにもやって来る。

そのイベントは2011年チャンピオンズ・シリーズ・サーキットと銘打たれ、10月14日にはロサンジェルスで開催され、サンプラス、アガシ、マッケンロー、そして現デビスカップ監督のジム・クーリエが出場する。

ツアーは他に11都市で開催される。始まりは9月22日のフォート・ローダーデールで、最終地は10月22日のバッファローとなる。

アガシ、マッケンロー、サンプラス、クーリエに加えて、ツアーには同じくグランドスラム・チャンピオンのマイケル・チャン、ビョルン・ボルグ、マッツ・ビランデルも参加する。賞金総額は100万ドルで、シーズンの終わりにトップ3のプレーヤーに分配される。12回にわたる一夜のイベントでは、それぞれ4人のチャンピオンが1セットの準決勝を戦ってランキング・ポイントを競い、各勝者が8ゲームのプロセット・チャンピオンシップ・マッチでタイトルをかけて戦う。

「国内各都市のファンの前で、友人や敵と競い合うなんて、アドレナリンが湧き上がってくるよ」とクーリエは語った。「サーキットに出場するメンバーや試合形式は、プロテニスのイベントがない多くの都市でテニスを披露しつつ、我々の競争心を満たしてくれるという点で、僕に、そして仲間たちにも理想的だ。最も優れた者が勝つといいね」

チケットは www.championsseriestennis.com において5月9日から販売される。

火曜日に、サンプラス、アガシ、クーリエはステイプルズ・センターの外にあるスタープラザに集合した。

サンプラスはアガシ、マッケンロー、レンドルと共に参加したイベントでマジソン・スクエア・ガーデンのチケットが完売した事に、「まったくもって驚いて」いたと語った。また、すべてのベテランにとっては、テニス向きに体調を整え、それを維持するのは努力目標になるとも語った。

「普段は家にいて子供と過ごしている我々にとって、かつて自分が何者かであった事を思い出させてくれるものだ」とサンプラスは語った。

「率直に言って、我々がこれほどスタミナを維持していた事に少し驚いているよ。だがあの夜は、ある意味でストレスの多いものでもあった」

「自分がプレーできるというところを見せたいと思う。だが1990年代生まれの UCLA の学生とヒッティングをしていたら、彼はこう言ったんだ。『僕は YouTube でしかあなたのプレーを見た事がありません』ってね。だから、我々はかつてほど冴え渡ってはいないとしても、我々のプレーを見た事のない若者がチャンスを得て、そして多分、テニスへの興味を抱くだろう」

サンプラスは頻繁にレイカーズのゲームを観戦しに行っているが、月曜日の夜にステイプルズで起きた事への落胆も表明した。その時レイカーズは、第3クオーターでの大量リードを無駄にして、ダラスに敗れたのだ。

「お気に入りの大会で1セットを先取して2ブレークを果たし、それからブレークバックされ、タイブレークを失って負けるみたいだった」とサンプラスは語った。

「あれはまずい負け方、重大な敗戦だった。巻き返すのは難しいんじゃないだろうか」



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