パームビーチ・ポスト
2011年9月16日
恐らくセレナ・ウィリアムズはUSオープンでの激情を「後悔しているだろう」と
ピート・サンプラスは語る
文:Hal Habib


多くのアスリートによって言葉が発せられてきた。それがこの1人から語られたという事実は、言葉の印象を忘れ難いものとする。

「子供の頃、僕はちょっと短気だった」とピート・サンプラスは語ったのだ。

テニスコートでの落ち着きを誇りとしてきたプレーヤーについて、現在それを想像するのは難しい。しかしサンプラスも14回のグランドスラム・チャンピオンへと成熟する前には、ラケットを放り投げたり父親と「諍いの時」を持ったりした、と振り返る。

現在40歳のサンプラスは、恐らくセレナ・ウィリアムズも同じプロセスを辿っているだろうと考えている。彼女はサマンサ・ストーサーに敗れたUSオープン決勝戦の最中に感情を激発させ、そのシーンが何回も再生されている。ウィリアムズの暴言には、主審のエバ・アスデラキに向かって「つまらない人間ね」というひと言もあった。

「彼女は偉大なチャンピオンで、僕はセレナのファンだよ。だが人は感情をコントロールしなければならないと思うし、きっと彼女はいま後悔しているだろう。決勝に進出するには2週間、6試合を戦わねばならず、そして言わば優勝のチャンスを自らフイにしたのだからね」とサンプラスは語った。

「いまは自制し、それを乗り越え、プレーに戻って自分にできる事をすべき時だ。だが平静を失う事は、自慢できるものではない。きっと彼女はそれを改めるべく取り組んでいくと思うよ」

サンプラスは現役時に納得のいかない判定があっても、「本当に腹を立てた事はなかった」と語った。

「僕は普段からあまり怒ったりしないし、コート上で感情を害すると無防備な気分になった。観客が見守っている前で、自分のそういった面を見せる事はきまり悪かったよ」

もし南フロリダのテニスファンが激しいプレーを見たいなら、大して待つ必要はないかも知れない。木曜日の夜、11都市で開催されるチャンピオンズ・シリーズの初戦で、サンプラスはジョン・マッケンローとサンライズ・バンクアトランティック・センターで対戦するのだ。シリーズは10月22日にニューヨークのバッファローで終了する。

サンライズではジム・クーリエがジミー・コナーズと、別の1セットマッチの準決勝で対戦する。そして各勝者は、その後に決勝で対決する。イベントは午後7時30分に始まる。チケットは38.75〜270.75ドルで、チケットマスターで扱っている。


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