中国日報
2011年12月20日
偉人たちはフェデラーの存在を忘れるなと言う
文:Sun Xiaochen


湖北州、武漢―――テニス界の偉人2人は、来シーズンは「ビッグ4」がグランドスラム優勝をかけて激闘を繰り広げると予想する。

ピート・サンプラスとカルロス・モヤはプロツアーから引退したとはいえ、今なお ATP サーキットに鋭い視線を注いでいる。

そして両者とも、16回のグランドスラム優勝者ロジャー・フェデラーの全盛期が過ぎたとは考えていない。

「ロジャーはやる気に満ち満ちていると思う。彼(のシーズン終わり)は驚くほど素晴らしかった。15連勝したんだからね。ロジャーはさらにグランドスラムで優勝しようという情熱を抱いていると感じる」とサンプラスは語った。彼の14回というメジャー優勝記録を凌駕したのは、このスイスのスターだけである。「ロジャーが最高のプレーをしている時は、今でも彼が世界のベストだと感じるよ。かつてほどには安定していないが、いつものようにとても攻撃的だ」

1998年フレンチ・オープンの優勝者モヤも、その意見に同調した。

「ロジャーがベストのプレーをする限り、今でもナンバー1になるチャンスがある。また彼の目標は、いまだ果たしていないオリンピック(シングルス)での優勝だ」と、35歳のスペイン人は語った。

フェデラーは先月6回目の年末チャンピオンシップに優勝し、かなりの勢いを取り戻したが、エリート集団の新しいリーダーは、今年3回のメジャー優勝を果たしたノバク・ジョコビッチである。しかし、より成熟したアンディ・マレーと、昨年ジョコビッチと同じ偉業を達成したラファエル・ナダルが、彼の前に立ちはだかるだろう。

「ノバクが今年の偉業を繰り返せるかどうかを見る、興味深い年になる。ラファエルは今なお、すべてのメジャー大会で活躍するだろう。アンディには、誰にでも挑戦できるだけの才能がある」と、サンプラスは新しいシーズンに向かう3人の見込みについて語った。

ジョコビッチが自信に満ちたプレーを見せつけた2011年の翌年、同胞であるナダルと、世界ナンバー1のセルビア人との対決の行方に、モヤは関心を寄せている。

「この新しい状況に、ナダルがどう対応するかを見たい。彼は最高のプレーをしている時にロジャーを破る方法は見つけた。しかしノバクに対しては、まだだ。彼には決勝戦で6連敗を喫した。それは彼にとっての新しい挑戦だ」と、スペインで青少年向けのテニスアカデミーを経営するモヤは語った。


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