テニス・グランドスタンド
2011年12月17日
サンプラス、モヤ、リシツキは中国のエキシビション大会でリー・ナに加わる
文:Romana Cvitkovic
*各写真をクリックすると、拡大版が見られます。


2011年ローラン・ギャロス・チャンピオンのリー・ナは、『リー・ナと友人たち』と銘打った2日間のエキシビション大会を開催し、故郷の武漢で大歓迎を受けた。

祝祭の催しには14回のグランドスラム・チャンピオンのピート・サンプラス、元世界ナンバー1のカルロス・モヤ、2011年ウィンブルドン準決勝進出者で WTA カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したサビーネ・リシツキも登場する。

このイベントはファンにリー・ナの歴史的なグランドスラム優勝を祝うチャンスを与え、さらには急成長を続ける中国の市場にテニスをもたらした。

リーは6月にローラン・ギャロスで優勝して以降、スランプに苦しんでいたが、ドイツで1カ月間のトレーニング・キャンプを終えた現在は、それを乗り越え、より好調な状態にあるようだった。

「私はドイツでとても堅実かつ効果的なトレーニングをしたの。過去数カ月と比べて、現在はもっと良い気分でいるわ。けれども私の状態がどの程度かは、この大会で試されるでしょう………ドイツへの旅の後で、気持ちをリラックスさせたいの。 これは地元ファンに返礼をするイベントよ」と、武漢の天河空港で地元の群衆に歓迎された後にリーは語った。

また29歳のベテランである彼女は、木曜日にローレウス世界スポーツ賞の「ブレークスルー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされ、テニス界のみならず国際スポーツ界でも、いかに有名になったかを示した。

エキシビションの初日、リーはリシツキと対戦し、その後にサンプラスとペアを組んで、リシツキ/モヤ組と混合ダブルスを行った。

日曜日には、2人の男がまずシングルスの試合を行い、その後にパートナーを替えてもう1試合の混合ダブルスが行われる。

今年のウィンブルドンで2本のマッチポイントをしのいだ末、リーに3-6、6-4、8-6で勝利したドイツのリシツキは、リーがテニス界で成し遂げた快挙をあらためて称賛した。

「『リー・ナと友人たち』のイベントに加えてもらって嬉しいわ。彼女と私は2011年ウィンブルドンで最高の試合を演じたし、チャンピオン―――特にリー・ナのような現グランドスラム・チャンピオン―――と対戦するのは喜びだわ。 彼女はとても親切で、なおかつプロフェッショナルよ。中国が誇りに感じるべき存在だわ」と、22歳のリシツキは語った。

テレビでサンプラスを見て成長してきたリーは、アイドルと会っていかに感激したかを話した。

「私はずっと彼の技量とプレーを崇拝してきたけれど、彼の事はテレビでしか見た事がなかったわ。でも今年の中国オープンの最中に、ロッカールームの外で初めて彼に会い、そして彼が言ったの。『こんにちは、リー・ナ、僕はサンプラスです。フレンチ・オープン優勝おめでとう』って」とリー・ナは語った。「彼がいなくなった後、私は『これって現実なの?』と、頬をつねりたくなったわ」

同じく、サンプラスも相手に敬意を表した。

「ここに戻ってこられて嬉しいよ」と、この3カ月で3回目となる中国への旅について、サンプラスは語った。「僕はリー・ナの友人となったが、それをとても光栄に思う」


情報館目次へ戻る  Homeへ戻る