ボブ・ラーソンのテニスニュース
2011年10月29日
成都大会:サンプラスはサフィンを破り、ロシア人の政治的な野心を支持する
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中国・成都で土曜日、ピート・サンプラスはマラト・サフィンとの待ち望まれた対決に勝利し、ロシア人の政治的な野心を支持した。アメリカ人は6-1、6-7(6)、10-8で勝利した。その後に対戦相手に賛辞を送り、彼の政治的なキャリアは「長く続く」だろうと予測した。

サンプラスはサフィンの滑り出しが絶不調だった事で優位に立った。サフィンはショットを2回続けて返球する事もできなかったのだ。第2セットでは立ち直って見事なテニスを披露し、勝負はチャンピオンズ・タイブレークへと持ち込まれた。

「今日はとても良いプレーをして、重要なポイントを勝ち取る事ができたよ」とサンプラスは語った。「マラトは調子が悪かった。特に第1セットはね。彼はサーブが決まらず、それが僕を少し楽にしてくれた。そして僕は良いサーブを打つ事ができた。(2000年USオープン決勝戦の)少しばかりリベンジができたのは良いものだね」

サフィンがロシア議会に立候補する意向に話が及ぶと、サンプラスは驚かなかった。選挙は12月4日に行われる。

「マラトはとても知的で、意見をはっきり述べられるし、雄弁だ。だから彼が母国の政治に関わっていくのは有意義だと思う。素晴らしい仕事をするだろう―――彼は人々と上手くやっていけるし、皆は彼が好きだ。それは政治家になる戦いの半分を占める。彼はとても若く、こういった情熱を持っているのはいいね」

アメリカ人はさらに踏み込んだ発言までした。彼はウィンクをして言った。

「20年後、マラトはロシアの大統領になっているだろう! 信用してよ、この男の道のりは長いよ。彼は国際的なスターであり、未来の大統領だ」

サフィンにとっては、望みどおりのプレーができなかったとはいえ、楽しい経験だった。

「彼のサーブは素晴らしかった。それが、彼がピストル・ピートと呼ばれる理由だよ!」とサフィンは語った。「それは彼の代名詞で、すべてを物語っている。彼が今日勝ったのも当然だ。僕のサーブは本当にひどかった。第1セットでは、ベースラインから大した事もできなかった。特にフォアハンドは完全に僕を見放していたよ。だが第2セットの終わりには、試合に入り込む事ができた。ピートは僕より経験豊富だし、肝心の場面で良いプレーをしたんだ」

サンプラスは3位決定戦へと進む。ヨナス・エル・アイナウイはドリーム・ウィークを続行し、ウェイン・フェレイラにストレートで勝利した。エル・アイナウイは無敗でラウンドロビンを終え、決勝戦でカルロス・モヤと対戦する。スペイン人はグループBの1位を決める試合でトーマス・エンクイストに6-4、6-4で勝利したのだ。

試合結果 10月29日・土曜日

ヨナス・エル・アイナウイ d. ウェイン・フェレイラ
7-6(6)、6-1
ピート・サンプラス d. マラト・サフィン
6-1、6-7(6)、10-8
カルロス・モヤ d. トーマス・エンクイスト
6-4、6-4
マーク・フィリポウシス d. パラドーン・スリチャパン
6-3、6-1

スケジュール

10月30日・日曜日 14:00開始

ダブルス
3位決定戦
ピート・サンプラス対トーマス・エンクイスト
決勝戦
ヨナス・エル・アイナウイ対カルロス・モヤ

グループ最終成績


勝敗(得失セット数)
グループA

ヨナス・エル・アイナウイ
3-0(6-1)
ピート・サンプラス
2-1(4-3)
マラト・サフィン
1-2(4-4)
ウェイン・フェレイラ
0-3(0-6)
グループB

カルロス・モヤ
3-0(6-0)
トーマス・エンクイスト
2-1(4-3)
マーク・フィリポウシス
1-2(3-4)
パラドーン・スリチャパン
0-3(0-6)


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