ボブ・ラーソンのテニスニュース
2011年10月28日
成都大会:サンプラスはフェレイラ戦で自分のフォームを取り戻す
*写真をクリックすると、拡大版が見られます(例外あり)。


金曜日に相反する運を経験した後、 マラト・サフィンとピート・サンプラスは中国・成都で土曜日に ATP チャンピオンズ・ツアーでは初めて対決する。

サフィンはマラソンマッチの末、ヨナス・エル・アイナウイに敗れた。アイナウイは木曜日のサンプラスに対する勝利に加え、4-6、7-5、11-9でロシア人への勝利も積み重ねた。

サンプラスは自分のフォームを取り戻し、ウェイン・フェレイラに6-3、6-2で勝利した。

これらの試合の翌日、土曜日にはサフィンとサンプラスは楽しみにしてきた対戦を迎える。それはサフィンに初のグランドスラム・タイトルを与えた2000年USオープン決勝戦の再戦とも言えるものである。

「マラトは世界じゅうの誰にも劣らぬ才能の持ち主だが、精神的に少しもろいところがあり、好不調の波があった」とサンプラスは語った。

「彼のキャリアは素晴らしいものだった。彼のゲームをもってすれば、さらなる業績も挙げられたと思うよ。だが2000年ニューヨークでの試合は、テニス教室みたいなものだった。平たく言えばね。僕はただコートに登場し、そして退場したと記憶しているよ。彼は本当に途方もないプレーをした。まったくもって僕を驚かせ、そして圧倒した。リターンも素晴らしく、動きも見事だった。目を見張るような試合をしたんだ。

僕は無力で、できる事は何もなかった。僕は決勝戦までタフな2週間を送り、少し疲れてはいた。だが、それが関係していたとは思わない。彼はあの日、ただただ見事なプレーをしたんだ。いま僕は40歳で、彼は31歳だ。だから間違いなく僕には厳しい試合だが、最善を尽くし、ネットをとるよう試みてポイントを短くするつもりだ」

サフィンもまた浮き立っている。

「もちろん、明日のピート戦を楽しみにしているよ」と彼は語った。「我々は共にやる気まんまんで臨むと思うし、僕は彼を負かそうとするよ。彼(サンプラス)を見る時は、僕が子供の頃テレビで見ていた男と同じだと感じるんだ。大いに敬意を払っているし、彼とコート上でプレーする事は喜びであり、挑戦だ」

エル・アイナウイはサンプラスとサフィンに連続して勝利し、これまでのところ夢のような週を過ごしてきた。土曜日にはフェレイラと最後のラウンドロビン・マッチを戦う。

他方グループBでは、カルロス・モヤが6-2、6-2でパラドーン・スリチャパンを下し、トーマス・エンクイストはマーク・フィリポウシスに6-7(4)、7-6(6)、10-6(チャンピオンズ・タイブレーク)で競り勝った。モヤとエンクイストは土曜日に、日曜日の決勝進出をかけて対決する。

試合はベスト・オブ・3セット。最終セットはチャンピオンズ・タイブレーク(最少2ポイントの差をつけて、先に10ポイントを獲得する)で勝者を決する。すべてのラウンドロビン・マッチが終了した後、各グループのトップ2人は日曜日の決勝戦で対戦する。

成都大会の後、ATP チャンピオンズ・ツアーはチリのサンティアゴへと移動し、かの地で初の ATP チャンピオンズ・ツアー大会、ロイヤル・ガード・チャンピオンズ(11月10〜13日)を開催する。その後ツアーはロンドンへと向かい、ロイヤル・アルバート・ホールで最終戦エイゴン・マスターズ・テニス(11月30日〜12月4日)を行う。

試合結果 10月28日・金曜日

カルロス・モヤ d. パラドーン・スリチャパン
6-2、6-2
トーマス・エンクイスト d. マーク・フィリポウシス
6-7(4)、7-6(6)、10-6(チャンピオンズ・タイブレーク CT)
ピート・サンプラス d. ウェイン・フェレイラ
6-3、6-2
ヨナス・エル・アイナウイ d. マラト・サフィン
4-6、7-5、11-9(CT)

スケジュール

10月29日・土曜日 15:30開始

ウェイン・フェレイラ対ヨナス・エル・アイナウイ
マラト・サフィン対ピート・サンプラス
トーマス・エンクイスト対カルロス・モヤ
パラドーン・スリチャパン対マーク・フィリポウシス

情報館目次へ戻る  Homeへ戻る