武漢天地・2011リー・ナと友人たち
2011年12月18日
サンプラスは祝賀イベントで、シングルス、混合ダブルスとも無敗
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満員のファンがローラン・ギャロス・チャンピオンのリー・ナに
敬意を表し、祝賀のエキシビションに参加する


『リー・ナと友人たち』イベントの2日目・最終日、ファンは喜びに溢れていた。彼らは武漢スポーツセンターを埋め尽くし、地元の英雄と彼女の友人・仲間であるテニススター、ピート・サンプラス、カルロス・モヤ、サビーネ・リシツキと共に、リー・ナの2011年ローラン・ギャロス優勝を再び祝福した。

祝賀イベントの思い出を胸に焼き付けるのは、ファンだけではない。リー・ナの母親は10年以上ぶりに、スタンドから娘を見守っていたのだ。

リー・ナの母親は、娘がモヤとパートナーを組んでサンプラス/リシツキ組と対戦するのを見る前に、14回のグランドスラム・チャンピオンで ATP ツアー元ナンバー1のサンプラスと、同じく元ナンバー1で1998年ローラン・ギャロス・チャンピオンのモヤによるメインのシングルス試合を楽しんだ。

彼らは現役時に4回しか対戦しなかったが、ストレートでモヤに勝利した1997年オーストラリアン・オープン決勝戦を含めて、サンプラスが3勝1敗と上回っている。この日、サンプラスは4-6、6-3、10-7で再び勝利を収めた。

2人のチャンピオンは速い室内コートで機敏な反応を披露し、第1セットでは両者ともキレの良いプレーでリードを奪おうと努めた。最終的にモヤが第9ゲームでサンプラスをブレークし、その後サービスゲームを簡単にキープして第1セットを逃げ切った。

サンプラスは落ち着いていた。第2セットではサーブとボレーで素早く3-0リードとし、そのままモヤの脅威を容易にはねのけて、勝敗を決する10ポイントのタイブレークに持ち込んだ。サンプラスは序盤でプレッシャーをかけ、第1ポイントでミニブレークを奪った。そのリードを保ったままボレーを打ち込み、代名詞とも言えるエア・サンプラスのスマッシュを炸裂させ、両サイドからウィナーを叩き込んで試合を決めた。

その後にリー・ナとリシツキが加わり、昨日とはパートナーを入れ替えて1セットの混合ダブルスを行った。昨夜はリー・ナ/サンプラス組が7-6(4)でモヤ/リシツキ組に勝利したが、今回は、リー・ナ/モヤ組はサンプラス/リシツキ組の力強いサービスの前に3-6で敗れた。プレーヤーもファンも、2日間の陽気で楽しい祝典を満喫したのだった。

「本当に素晴らしいひとときだった」とモヤは語った。「僕は未勝利で帰国するハメになったけどね! ここでは1勝もできなかったが、とにかくとても楽しかった。また戻ってきたいね。僕はテニスをするアドレナリンが恋しかった。ここで試合をして、その感覚を味わうチャンスをもらったよ」

モヤはまた、4回目となった中国への旅について触れた。「素晴らしいもてなしを受けた。人々はとても親切だ。自国からはるか遠くにいても、自宅にいるように感じられたよ。すべてのファンが我々を大いにサポートしてくれたんだ」

試合後、リシツキはリー・ナの肩に腕を回して抱きしめ、語った。「彼女は友人で、それがここに私がいる理由よ。伝説的偉人たちとプレーできて、素晴らしかったわ。とても楽しかった。ここに来て私たちをサポートしてくれた皆さんに感謝したいわ。そして何度でも戻ってきたいと思う。それを今回と同じくらい楽しみたいの!」

サンプラスもイベントと中国へ、溢れるばかりの称賛を送った。「ここは美しい場所だ」と彼は語った。「この3カ月で3度目の訪問だった。人々はとても好意的だ。彼らはスポーツを愛し、テニスを愛している。中国は素晴らしい国だ」

リー・ナは武漢政府のサポートと、素晴らしいテニスの週末に参加してくれた仲間のプレーヤーに対して、心から感謝した。ファンがプレーヤー同士の冗談や、気さくなからかい合いを見守る中、この週末に本物の絆が形成され、心温まる思い出が作られてきた事は明確になった。

歴史的なグランドスラム優勝を故郷でテニス界のスーパースターと共に祝う事で、リー・ナは2011年を、生涯にわたって続く真の友情を形成した年としても記憶するだろう。



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